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~ステップ5~「ファッションのバランスを考える」

 

このステップを象徴的な考えの最終ステップとしています。

今まで見てきたステップ2~4を踏まえて「ファッションのバランス」を考えることで日々のコーディネートを考えて作ることができるようになるので、かなり重要な部分だと思ってください。

 

また、このステップではファッションの歴史についても少し触れていきます。

オシャレになるために絶対必要という訳ではないですが、知識を持っているとより多くの着こなしをすることが可能です。

 

このステップで一気にファッションを深く理解でき、コーディネートが楽しくなるはずですよ!!

 

では見て行きます!

 

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服のジャンル

 

まず、「ファッションのバランス」の前に「ジャンル」と言うものを少し知ってもらいたいと思います。

 

服の根底には明確な「ジャンル」というものがあります。

  • スーツ
  • ワーク
  • ミリタリー
  • アウトドア
  • スポーツ
  • ect...

 

今でこそカジュアルに使われるようなった物も多いですが、カジュアルに使われる服の大半はこういった源流を持っているんです。

 

ジーンズは元々ゴールドラッシュ時のアメリカで採掘者のために作られたものです。

MA-1はパイロットのために生み出されたミニマムな作りのアイテムです。

トレンチコートはイギリス軍が寒冷地域で使っていた防水型の軍用コートです。

スニーカーはボートの競技用の靴として作られたのがはじまりと言われています。

 

このように今自分たちが着ている物にはどこかしら起源があるんですね。

それを今風にブランドが作り直したり、アイテムとアイテムを掛け合わせたようなデザインで作ってみたりと色々な流れを経て、今自分たちの手元にきているわけです。

 

とりわけスーツにはもっともっと深い歴史があり、その起源は諸説あります。

 

ですが、遠い昔から正装としてだけではなく、男性の普段着としても形を変えながら存在しているアイテムだということは覚えておいてください!

 

ファッションのジャンル

 

先ほどは「服のジャンル」でしたが次は「ファッションのジャンル」についてです。

「着こなしのジャンル」と言ってもいいです。

 

最近ではめっきり見かけなくなりましたが、昔は雑誌が先導して使っていた言葉がありましたね。

「キレイ目」「カジュアル系」「キレカジ系」「コンサバ系」「お兄系」などは頻繁に使われていたんじゃないでしょうか。

(今でも使ってる雑誌はあるのかな?)

 

「キレイ目」や「カジュアル系」はどちらかといったらアイテムのジャンル分けですし、「コンサバ系」「お兄系」というのは着こなしのジャンル分けですよね。

 

これらを明確に分類せず、ごっちゃにするからファッションが余計分からなくなるんですよ!!!

 

上の5つのジャンル分けを見ても、何となくは想像つくかもしれませんが、明確な定義やコーディネート方法などは分からないですよね?

 

雑誌でも定義づけして紹介はしていませんでした。

「こんな感じで着こなしたらキレイ目だよ~」

的な解説がほとんどだったと記憶しています。

 

どんなアイテムを使えばそういったジャンルになるのかの細かい視点がないので再現度も低かったことでしょう。

 

では、なぜこういったジャンル分けした言葉を使うのかと言うと、メディアとして伝わりやすいようにして発信しているからなんですね!

 

ジャンルがあったほうが名前で呼べるし、文字にも起こしやすいですから!

 

しかしながらこういった曖昧なジャンル分けのせいで逆に初心者には伝わりづらく、ファッションが分かりにくい物になってしまっていたと思います。

 

そして、現在ではアフィリエイトなどの広告が多いサイトに限って、このような不透明なジャンル分けを好んで使っています。

正直ファッション初心者を食い物にしている印象しか受けません。

 

 

であるならば、ファッションにジャンル分けは必要ないのか?

 

実はそうではありません。

「きちんとした方向性を持ったジャンル分け」なら理解しやすく、再現性も高いんです。

 

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流行の着こなしのジャンルは「カジュアルダウンの方法」である

 

「アウトドア系」

「スポーツミックス」

「サーフ系」

「ストリート系」

「ミリタリー系」

 

このように上述した「服のジャンル」を押さえた「ファッションのジャンル分け」というのは必要です。

 

「カジュアルダウンの方法を明確に示しているのか」

 

これが本当に大切になってくるんですね。

 

そうすることによって、ブランド毎に得意なカジュアルダウンの方向性があったり、特徴があったりするので、なりたいスタイル毎にブランドを選ぶ事もできちゃうんです。

 

逆に「キレカジ」や「キレイ目」など曖昧なテーマを提案しているようなブランドは特徴としては薄い感じがしますね。

 

また、ファッションの流行にも「カジュアルダウンの方法」が大きく関係しています。

 

・現在のビックシルエット・エクストリームシルエットも普通のサイズより大きくすることでカジュアルダウンしています。

 

・ルイヴィトンとステューシーのコラボなどもラグジュアリーファッションをスポーツアイテムでカジュアルダウンしています。

(一昔前のファッショニスタはコラボするまでもなく、自分で考えてミックスさせていた組み合わせだったりするんですが。)

 

・スーツスタイルに軍のデットストックM-51を合わせたカジュアルダウンが「モッズ」の基本スタイルです。

 

このように時代によってカジュアルダウンの方法が変わり、それによってジャンル分けされていると言ってもいいんですね。

 

 

ステップ3でも言った、上から下にトレンドが流れるように。

 

コムデギャルソンの「黒の衝撃」

マルジェラの「再構築」

ドルチェ&ガッパーナの「エレガントゴージャス」

ディオールオムの「洗練されたタイトシルエット」

 

そういった流れの中からこういったトレンドの「ジャンル」と言う物が生まれていくんですね!!

 

ファッションはミックスさせることでバランスを作る

このようにファッションは色々な「カジュアルダウンのトレンド」が混ざり混ざって作られている物だと分かっていただけたかと思います。

 

それは今でも同じことで、このジャンルの繰り返しがトレンドの再燃やらリバイバルブームと言った流れにもつながっているんですね。

 

特に日本はファッションにおいて、他国の文化を抵抗なく受け入れる柔軟性があるので色々なアイテムやそれに伴ったファッションが数多くあります。

 

色々なファッションが世界にあふれてきた今だからこそ、ミックスするという着こなしが大切になってくるんです。

街着のファッションこそミックスという考え方が重要なんですね!

 

そしてミックスさせるときに大事になってくるのが「バランス」なんです。

 

カジュアルなアイテムばかりではコーディネートは引き締まりません。

 

「サーフ系」と「アウトドア系」のカジュアル同士を足した着こなしはカジュアルファッションそのもの。

大切なのはカジュアルダウンであって元のフォーマルさも必要なんです!!

 

「フォーマル」からカジュアルダウンさせる必要があるという事です。

 

 

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フォーマルなアイテムとは

フォーマルなアイテム。

それはメンズファッションにおいて「スーツスタイル」を指します。

 

冠婚葬祭などで使われるのが、「フォーマルな服装」ですよね。

そんな格式のある行事こそスーツスタイルの整った服装がが求められるわけです。

 

また、フォーマルな服装「ドレススタイル」の源流は15世紀~16世紀のヨーロッパにあるといわれています。

 

そんな、はるか昔から男性のファッションとして、存在していたんですね。

とても長い歴史がある物ですから、それだけ完成されたものだったという事です。

 

現代において街着に完全なフォーマルスタイルはNGですが、「着こなし」としてでなく、アイテム単体として見ると街着に使っている物は多いんです。

 

スラックスはもちろんジャケットも簡易化されたものや、カジュアルになった物などは普通に街着として浸透している事でしょう。

 

そんなフォーマルでドレスライクなアイテムを「キレイ目」とも言うんですね。

 

また、カジュアルなアイテムを使ったカジュアルダウンの方向性はいくつもあることを言いましたが、フォーマルなアイテムを使ったドレスアップの方法は「スーツスタイル」のみです。

 

ドレスアップのカギは「スーツスタイル」の正装にあるという事を覚えておいてください!!

 

ドレスアップとカジュアルダウン

さて、フォーマルなアイテムとカジュアルなアイテムは分かってもらえたでしょうか。

 

続いてはその2つのアイテムをどのようにミックスさせていけばいいのか。

その辺りを詳しく見ていきたいと思います。

 

基本的に街着におけるオシャレなファッションを成立させる方法は「フォーマルなアイテム」と「カジュアルなアイテム」のミックスです。

 

その場合、カジュアルダウンの方向性を1つに絞ることで、まとまりのあるファッションにすることが可能です。

 

「フォーマルなスタイル」と「スポーツ」「サーフ系」「ミリタリー系」「ワーク系」「アウトドア系」「ストリート」などのカジュアルな方向性のスタイルをバランスを取って合わせることでオシャレな印象が加速するんです。

 

要するに、

「フォーマルなアイテム」+「スポーツアイテム」

「フォーマルなアイテム」+「サーフアイテム」

「フォーマルなアイテム」+「ミリタリーアイテム」

「フォーマルなアイテム」+「ワークアイテム」

がミックススタイルの基本的な考え方です。

 

あくまで基本ですよ!

ファッションの流行によってはカジュアルダウンのミックスもあるので、基本的な考えとして覚えてもらったらと思います。

 

 

また、なぜミックスする必要があるのかというと、オシャレとは程よく余裕のあるスタイル。

 

フォーマルなスーツスタイルではかっちりしすぎるし、カジュアルだけでは抜きすぎているんです。

この2つの方向性をバランスを取って組み合わせることで程よく抜いたオシャレなスタイルになりえるんですね!

 

そして、このドレスアイテムの中にカジュアルアイテムをミックスさせることがファッション用語で曖昧とされる「抜け感」の正体でもあるんです!!

 

この2つの間でバランスを取ることが古今東西ファッションの歴史を作ってきていたんです。

 

組み立て方として

 

ドレスなスーツファッションをカジュアルなアイテムを足したり、アイテム自体をカジュアルに簡易化させたりミックスさせたりするカジュアルダウン。

 

カジュアルなファッションをスーツスタイルに「シルエットで寄せる」・「色で寄せる」といったドレスアップ。

 

このように様々な方法でドレスアップとカジュアルダウンを構成することができるんです!!

 

色々な場面によって、2つのバランスを調節する

フォーマルなアイテムとカジュアルなアイテムをミックスさせることが街着においてオシャレに見せる方法だと分かってもらえたかと思います。

 

しかし、もう一つ言いたいのが、このバランスは色々場面で調節する必要があるという事です。

 

格式ある場所ではフォーマルよりに、ラフな場所ではカジュアルよりに。

と色々な事を考えながらファッションのバランスを調節しなければオシャレになり得ないんです。

 

ということで、

 

このドレスアップとカジュアルダウンのバランスを、ステップ2~ステップ4でお伝えした項目に当てはめて考えていくことが、いつでもオシャレなファッションにするための方法になるわけです。

 

ステップ6ではこの明確な方法を色々な場面別で解説していきたいと思います!!

 

 

それではステップ6に行きたいところなんですが、バランスについてもう少しだけ細くさせてもらいます。

 

国ごとの特徴的なジャンルとバランスの取り方

ここまでで、カジュアルダウンの方法がファッションのジャンルとなっているのが分かってもらえたと思います。

続いては国ごとのジャンルについてなんですが、こちらの方が馴染みが深い言葉が多くあるかもしれません。

 

「アメカジ」「フレンチカジュアル」「イタリアンカジュアル」「ブリティッシュ」など国の特徴をとらえたファッションと言うのがあるんですね!

 

「アメカジ」

日本人になじみが深く、戦後日本に入ってきたファッションの多くがアメリカからの物でした。

リーバイス501のようなデニムやネルシャツなどが代表的なアイテムと言えます。

無骨なアイテムが多く、体格のいいアメリカ人でこそ馴染むスタイルと言えるでしょう。

 

実は日本人がオシャレになりにくいのがアメカジのスタイルとも言えるんです。

 

なぜなら、カジュアルなアイテムが多すぎるからです。

体格も良く大人っぽい顔立ちのアメリカ人だからこそ似合うアイテムが多いんです。

カジュアルダウンこそアメリカの文化とも言えるでしょう。

 

「フレンチカジュアル」

フランス人の日常着をイメージしてもらえば分かりやすいかもしれません。

どこか洗練された、上品なスタイリングが特徴ですね。

 

アイテムで言うと、ボーダーやモノトーンのシンプルなアイテムが多く、ノームコアが取りざたされた去年から一昨年はフレンチライクなブランドが大きく取り上げられたのがその理由です。

 

バランスのいい日本人が取り込みやすい着こなしです。

 

「イタリアンカジュアル」

細身なスーツを着崩したスタイルが多く、オシャレなおじさまのスタイルが想像しやすいかと。

 

代表的なのが白パンツやテーラードジャケットなど、カジュアルなアイテムでなくどこかフォーマルなアイテムが並びます。

 

それらのフォーマルなアイテムを足首見せやシャツをTシャツにすることでカジュアルダウンして上手くバランスをとっているのが、イタリアスタイルという事です。

 

「ブリティシュ」

イギリスのスタイルで、ジャケットがグレンチェックのアイテムなどが代表的なアイテムでしょうか。

 

ポールスミスなどのアイテムを思い浮かべれば雰囲気をつかむことができるかもしれません。

モッズやUKロックなどが生まれた国でもありますから、色々な文化を合わせて着こなすのがうまい国とも言えるかもしれませんね!

 

フォーマルなスタイルに柄物を取り入れてカジュアルダウンさせるのが、イギリスのスタイルです。

 

ファッションのバランスを理論的に説明した第一人者

ここまでファッションのバランスについて触れてきたのなら、この方の説明をしない訳にはいかないでしょう。

 

ファッションブロガーで今一番有名な方で「最も早くオシャレになる方法」を運営する「MBさん」がおられます。

 

この方はファッションをオシャレに見せる鉄則として、「ドレスとカジュアルのバランスを7:3にする」ということを言っています。

 

このステップでも触れた「フォーマルなアイテム」と「カジュアルなアイテム」を7:3のバランスにすることが日本人のファッションを一番オシャレにする黄金バランスだと提言しているんですね。

 

僕のこのブログもMBさんに大きな影響を受けていて、ファッション界でもリスペクトしている存在なんです。

もちろん妄信するだけではなく、色々な方の書籍やブログ・雑誌での言葉やブランドコンセプト、ショップ店員さんのファッションの考え方。

色々な方の知識を吸収し、自分のファッションとしての考え方を確立しているつもりです。

 

とはいっても一番大きな影響を受けていると言っても過言ではありません。

ファッションのバランスを深く考えるようになったのもMBさんのブログを見てからですから。

直にお話したこともあり、このブログも認知されているとは思いますし。

 

この「ドレスとカジュアルのバランス」のロジックですが、実はMBさんが0から考え出したわけではありません。

 

論理的に現代の日本人に落とし込んでロジック化したのはMBさんですが、ファッションのバランスとしては、過去のブランドやデザイナー・カリスマ店員などのファッションに影響を当たる層「イノベーター」が感性で作り上げてきた物でもあるんです。

 

昔からオシャレなファッションはバランスを取るというのが、オシャレな人からしたら「概念」として存在していたんです。

 

そして、そのオシャレの方法が不明確な感覚という「概念」であったことから、伝えるのが難しいものだとされていました。

その伝えることが難しい「概念」をロジックに落とし込むことで誰にでも伝わりやすいオシャレへの近道を伝えてくれたのがMBさんというわけです。

 

ドレスとカジュアルのバランスを7:3にするというロジックのおかげでオシャレの感覚「概念」をつかんでほしいというのがあるわけです。

実は7:3というバランスの取り方には個人差やTPOによって違いがあり、絶対的な数値ではないんです。

 

MBさんもブログの中で明言していますが、この7:3バランスがすべてではなく、色々な場面に合わせて変えていくのが良いと言っています。

 

その色々な場面というのをステップ6では詳しくお伝えしようと思っています。

 

ステップ5のまとめ

以上、ここまでをステップ5とさせていただきます。

またまた長いステップになっちゃいましたが、バランスについて理解して貰えたでしょうか。

 

最後に重要な部分だけまとめておきます。

  • 服やアイテムにはジャンルがある。
  • 着こなしにはジャンルがある。
  • ジャンルはカジュアルダウンの方法である。
  • ジャンルにもトレンドがある。
  • 「フォーマル」と「カジュアル」なアイテムをミックスさせるのがオシャレのカギ。
  • 明確なミックスのバランスはステップ6で!
  • 国ごとに色々なバランスの取り方がある。

 

というのがこのステップの重要な箇所でした。

 

では最終ステップ6で今までの事を総括したファッションをオシャレにする方法を見ていきたいと思います!

 

それではステップ6へ→

~ステップ6~「具体性と象徴性を合わせて実践する」

~オシャレへのステップ~ ~ステップ1~ 「基礎の基礎を学んで土台を作る」 ~ステップ2~ 「誰からオシャレに見られたい ...

 

ステップ4へ戻る→

~ステップ4~「TPOCという考え方」

~オシャレへのステップ~ ~ステップ1~ 「基礎の基礎を学んで土台を作る」 ~ステップ2~ 「誰からオシャレに見られたい ...

 

2017年6月1日