ファッショントレンド

70年代回帰がキーワード!2020SSのトレンドを分かりやすく解説!

2020年5月22日

2020年春夏のトレンドを分かりやすく解説。

コレクションや巷で多くみられるアイテムからトレンドを読み取りお伝えします。

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どうも!

古着屋店員兼ブロガーの「fukusuke(@fukusukeblog)」です!

 

今回は2020SSのトレンドについて!

春の終盤に差し掛かってしまってはいるのですが、今シーズンはどういったものが流行っているのか、そしてこれから何が流行るのか。

 

アイテム選びなどを含めてご紹介していきたいと思います。

 

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トレンドとは

https://www.fashion-press.net/

トレンドと一口にいっても、ファッションイノベーター(トレンドを生み出す、または一番最初に取り入れる層)の間でのみ消化される小さいトレンドや、大衆にまで伝わり広く普及する大きいトレンドまで大小さまざまです。

 

雑誌やネットなどで取り扱われる「トレンド」という言葉が象徴的になってしまいがちなのも、そのトレンドがどういった層に浸透している物なのかを言及しておらず、大きいトレンドなのか、小さいトレンドなのかが分かりずらいというのがあげられます。

 

時と共に流れていくのがトレンドなので、分かりずらいのが仕方のない部分はありますが、自分にとって意味のあるトレンドなのか、そうでないのかくらいは知りたいですよね?

 

ですので、そのトレンドの大きさを

コレクションなどに用いられるかなり早いトレンドを「コレクショントレンド」

東京や大阪などの都市で見られるトレンドを「CITYトレンド」

一般大衆化までしてきた広がりのあるトレンドを「大衆トレンド」

としてご紹介していきたいと思います。

 

基本的に早いトレンドほど小さく、浸透したトレンドほど大きなトレンドと認識していただいたらと思います。

 

また、トレンドというのはあくまでファッションのひとつの指標です。

全てが正解ではもちろんなく、トレンドを取り入れなければならないという物ではありません。

 

ですので、自分の服装をトレンドに合わせるのではなく、トレンドの中から自分に合ったものを選んでいくのが上手な付き合い方。

 

要は、どのトレンドを取り入れるのか、自分がどういったファッションをしたいのかを考えながら取捨選択していけばいいんです!

 

トレンドに流されすぎず、ファッションをぜひ楽しんでください!!

 

2019年までのトレンドを振り返る

ではまず、2019年までのトレンドを足早に振り返ってみましょう。

 

オーバーサイズ

オーバーサイズがトレンドとして登場して、もう5年以上たつでしょうか?

デムナヴァザリア率いるヴェトモンがトレンドセッターとして提案してきたオーバーサイズですが、現在も続く息の長い大きなトレンドとして広がってきました。

 

まだまだその勢いがとどまっておらず、サイジング大き目のシルエットはコレクションブランドからファストファッションまで幅広く展開されています。

 

ですので、このオーバーサイズはまず知っておいて間違いないトレンド。

Tシャツやシャツ、ボトムスまでが大き目の物に標準になりかけています。

 

パワーショルダー・ブーツカット

2019年頃から出始めたのが、パワーショルダーとブーツカット。

現代のリアルクローズにはまだまだ浸透していませんが、早いトレンドとして認識されています。

80年代、90年代の古着のセットアップが古着屋で多く見かけるようになったのも去年からですね。

 

ワイドパンツ

オーバーサイズのトレンドの一つですが、スキニーパンツの反動で浸透してきたトレンドとも言えます。

スキニーパンツと言えば、10代~20代の方だとまず一度は通っていると言っていいマストアイテムとまでなっていますが、一昔前までは女性すぎる細いパンツは禁忌ともいえるアイテムでした。

 

それが広がったのがエディ率いるディオールの躍進とそのトレンドに追随した細身のデニムブランド達の活躍があったからです。

 

そして、ユニクロなどのファストファッションまでがスキニーパンツを履くようになり、その反動でアパレル店員などを含むアーリーアダプター(トレンドの初期採用層)がワイドパンツを選び始めました。

 

その流れが大きくなり、またアーリーマジョリティ(アーリーアダプターに近い一般層)にまでワイドパンツが浸透してきているということです。

 

そして、次第に上で紹介したブーツカットに少しだけトレンドが傾いてきているといった流れとなっています。

 

少し難しい用語を使った書き方になってしまいましたが、トレンドが、

スキニー → ワイド → ブーツカット

と徐々に変化しているのだと理解していただけたら良いかと思います。

 

オープンカラーシャツ

オープンカラーシャツはここ3年ほど続く夏のトレンド。

ファストファッションまで及んだトレンドで、すでに大衆化されており、少しトレンドの飽きも見られました。

 

そんな中で、2019年頃はオープンカラーシャツの中で装飾性のあるアロハシャツが注目されることが多くなり、シンプルよりも派手なオープンカラーシャツが目立つように。

これからも数年は続くトレンドとみられており、どんな変化があるのか楽しみなアイテムでもあります。

 

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2020SSのコレクショントレンド

それではここからは今年のコレクションに多くみられた早いトレンド、「コレクショントレンド」を見ていきたいと思います。

 

70s回帰

2020ss の重要なキーワードが70年代回帰。

70年代に多く見られた着こなしやアイテムがコレクションでも多く登場しており、コレクションのテーマとして採用しているブランドも見られます。

 

https://www.fashion-press.net/collections/gallery/54475/941849

(2020SS LEMAIRE)

 

こちらは2020SSのルメールのルック。

襟が鋭利に大きめに開いた作りは70年代によく見られたディテールです。

また、ダブルのジャケットもトラッドアイテムとして70年代に多くの人から愛用されていました。

 

ブーツカット気味のパンツも相まって、ルック全体が70年代を模しているように見えます。

 

https://www.fashion-press.net/collections/gallery/53964/929566

(2020SS Saint Laurent )

 

こちらはウィメンズのコレクションですが、同じく大きく目立つ襟。

少しレトロさも感じますね。

 

また、襟が重なりレイヤードしたようなディテールも多くのコレクションで見られました。

 

急には取り入れずらいトレンドの一つではあると思うので、加速的に広まったりはしないかと思われますが、襟のレイヤードは比較的取り入れやすいので、多くのブランドに見られるようになっていくのではないかと推測しています。

 

また、それ以外に70年代特有のダブルのジャケットや紺ブレなどはが非常に多く見られたので、次のトレンドのメインアウターとなっていくのではないでしょうか。

 

トロピカルもトレンドの一つ。

https://www.fashion-press.net/collections/gallery/50864/875857

(2020SS DOLCE&GABBANA)

 

こちらはドルチェ&ガッバーナのルックです。

ボタニカルや花などのトロピカルな要素も多く見られたトレンドのひとつでした。

 

sacai が アロハシャツブランドの SUN SURF とコラボレーションしたところからも見て取れます。

 

その他にも新進気鋭ブランドとして人気がうなぎ上りの DAIRIKU なども取り入れていましたね。

 

かごバッグ

https://www.fashion-press.net/

(左:AETA 中央:CELINE 右:MAISON MARGIELA)

 

また、かごバッグがいくつかのブランドで見られてトレンドの兆候があります。

MAISON MARGIELA は2020AWのコレクションからのルックですが、かなり早いトレンドの一つとしてあげられるでしょう。

 

ミリタリールック

https://www.fashion-press.net/collections/gallery/50864/875851

(2020SS DOLCE&GABBANA)

 

BDUやトレンチコートなどのミリタリールックも2020年を代表するキーワードのひとつ。

特にBDU(バトルドレスユニフォーム)ミリタリージャケットはトレンドカラーであるアースカラーも内包しており、今年アパレル内からより注目を浴びています。

 

毎シーズン随所にみられるディテールですが、今期は特に注目ですね!

 

2020SSのシティトレンド

 

パジャマルック

https://www.fashion-press.net/collections/gallery/56407/976309

(2020SS NEON SIGN)

 

シャツとパンツの同素材のセットアップ、いわゆるパジャマのようなルックは少しだけ浸透してきているトレンドです。

パイピングがあるものなどは、同素材のセットアップよりもさらにパジャマライクな見栄え。

 

コロナウイルスで外出できない今、ワンマイルウェアの需要も増えているので、今年広がるトレンドの一つになるのではないかと思われます。

 

ブーツカット

https://www.style-arena.jp/trend/354

2019年からトレンドの一つとなっているブーツカット。

裾が広がるシルエットのパンツですね。

 

去年はレディースは浸透してきていましたが、メンズはまだまだといった印象でした。

 

しかしながらトレンドライクなメンズブランドではブーツカットをリリースしているところも増えてきたので、今年からアーリーアダプターの層には浸透してくるトレンドだと思われます。

 

レディースのようにスリッドが入っている物も見られ、ドメブラでは「Toironier」や「ato」などがすでに取り入れています。

 

クラシカルなゲームのロゴが人気

https://www.masurao-channel.com/entry/2020/01/08/080000

20代後半から30代以上の方には馴染みがあるこちらのプレイステーションの初代ロゴ。

どこかクラシカルな雰囲気すら感じてしまいますが、最近の若者にファッションとして取り入れられている傾向です。

 

本田翼さんもYou Tube で購入動画上げてましたね!

 

もちろんそれだけではありません。

 

https://www.fashion-press.net/collections/gallery/51266/885227

(2020SS VETEMENTS)

 

ヴェトモンも初代プレイステーションのロゴをイメージソースにルックを出しています。

年齢によっては取り入れやすい層と取り入れずらい層に別れそうですが、特に古着を取り入れたコーディネートなどで多く使用されるアイテムになっていくのではないでしょうか。

 

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2020SSの大衆トレンド

 

シェフパンツ

https://www.coen.co.jp/shop/coen/goods.html?did=82970830

比較的新しいトレンドの一つですが、セレクトショップやファストファッションなどでも大きく取り扱われるようになってきたので、大衆気味のトレンドとしておきます。

名前の通りシェフが仕事着として使っていた、ワークに属するアイテムですね。

 

ウエストや裾にゴムが入ったイージーパンツとなっており、ストライプの柄などが一般的です。

 

着こなしにとても取り入れやすいパンツの一つなので、何かパンツを探しているという方は、今季取り入れてみるのが良いかと思います!

 

シャツセットアップ

https://unlimited-web.shop-pro.jp/?pid=149009256

同素材のシャツとパンツをセットアップで着こなすのもトレンドのひとつ。

パジャマルックのトレンドに引きつられてのトレンドにはなると思いますが、こちらの方が大衆向け!

 

かなり取り入れやすく、シャツとパンツ別々に使う事もできるのでかなりおすすめのトレンドです。

 

こちらでオススメ品の紹介をしています!

ネットで買える!今季トレンドのシャツセットアップのオススメ紹介

今シーズンのトレンドの一つでもあるシャツとパンツとのセットアップ。 今回はネットで購入できて、これから使えるシャツセット ...

続きを見る

 

ニットベスト

https://wear.jp/item/39997867/

ニットベストが今年も多いですが、去年よりもサイズ大き目がトレンド。

上の画像だと左が例年通りですが、右くらいの肩から落ちる大き目のサイズ感の方が今年っぽい雰囲気が出ます。

 

すでに春終わり気味なので、新しい春ニットの新調は難しいかもしれませんが、秋にも活躍できる色味を選んでおくと息の長いレイヤードアイテムになりますよ!

 

終わりに

以上、2020SSのトレンド解説でした!

いかがだったでしょうか?

 

取り入れたいトレンドが一つでも見つかっていれば嬉しいです。

 

また、初めにも書きましたが、トレンドは無理に取り入れなくても構いません。

 

ファッションを楽しくする要素の一つなので、自分が許容できる範囲で取り入れていけばいいんです。

ですので、自分が気に入った着こなしやルック・そしてトレンドを見つけて、ぜひファッションを楽しんでください!

 

それでは以上になりますが、2020年のトレンドを考えるうえでの参考になれば幸いです。

ではまた。

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fukusuke

■ブランド古着屋で5年間勤務! ■ドメ・インポートのデザイナーズからヴィンテージまでのバイイングを担当して、1万点以上の洋服を見てきた視点から情報発信しています。 ■マルジェラをはじめ、洋服の収集癖あり。 ■月間10万PVの当ブログを運営。

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