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Martin Margiela のアーカイブを紹介 アーティザナルの魅力

2019年3月25日

昨今人気のアーカイブブーム。

僕もいくつかアーカイブと呼べるアイテムを所有しているのですが、その中でもお気に入りのマルジェラのアーカイブをご紹介したいと思います。

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こんにちは!

古着屋店員の「fukusuke(@fukusukeblog)」です!

今回は以前僕が購入したお気に入りのアイテムをご紹介します!

まず、MARGIELA って何って方は是非こちらのページをご覧ください。

MARGIELAについて詳しくまとめてみたページになります。

メゾンマルタンマルジェラを詳しく解説【年代・名作・アーカイブ情報】

多くの服好きを虜にする「Maison Martin Margiela(メゾン マルタン マルジェラ)」 もとい「Maison Margiela(メゾン マルジェラ)」とは?

今回は、誰もが知っている稀有なブランドでありながらも元デザイナーが謎に包まれた「Margiela」について、ラインの紹介から代表的なアイテム、タグから年代を識別する方法までを紹介します。

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さて、では今回ご紹介するアイテムはコチラ。

MARTIN MARGIELA のアーティザナルラインである 0 10 ラインの再構築デニムパンツになります。

コチラでも軽く説明すると、アーティザナルラインはMARGIELAの中でも特別なライン。

「手仕事により、フォルムを作り直した男性のための服」

というのがアーティザナルラインの服です。

MARGIELAと言えば、再構築。

再構築と言えば、MARGIELA とも言えるブランドの代名詞的な手法になります。

MARGIELAはこの「再構築」によって、服に新しい価値を見出し、本来であれば捨てられていたようなものですら組み合わせて、ファッションに昇華させていきました。

トランプで作ったベストや蝶ネクタイを組み合わせたドレスなど、前衛的過ぎるデザインにも感じますがそのどれもが芸術品です。

さて、では本題のアイテム紹介をそろそろしていきたいと思います!

まず、アーティザナルラインはユーズドのアイテムを再構築した物です。

このデニムは、デニムパンツとスラックスの二つを組み合わせた物でしょう。

ウエスト部分がスラックスに見られる仕様になっています。

また、面白いのがフロントのチャック部分。

普通デニムのジッパーは比翼立てというジップが直に見えないような仕様になっている物が多いですが、これはもうむき出しです!(笑)

かなり大き目のデニムパンツをウエスト部分を絞ってくっつけ直したのだと思っています。

そしてこのデニムパンツの一番の特徴がマジックテープの裾

マジックテープを開けて使えばブーツカットの様な裾広がりのシルエットになります。

どこにでもありそうな、特に何でもないデザインにも思えますが、この部分を MARTIN MARGIELA 自身が気に入って再構築したと思うと、MARTIN MARGIELA の感性を感じられる気がします。

パンツの形状はMARTIN MARGIELA らしい真っすぐストレートなシルエット。

ワイドパンツに飽きて、ストレートパンツを裾を余らせて履きたい今にぴったりです。

また、再構築ならではの特徴がひとつ。

フロントとバックポケットのジップ。

違うブランドのデニムとジップを組み合わせているのでしょう、会社名が別々です。

ひとつは特定できませんでしたが、もう一つのジップはフランス製のアニエスベーでも使われていたDMCと刻印された物。

フランス製のデニムを使っていたという事がこの辺りからもうかがえますね。

こちらはカレンダータグを後ろから見た通称四つタグ。

アーティザナルラインの縫い付けは違いがあって、少し細めの糸になっていることが多いと感じます。

ちなみに、通常はこんな感じです。

こちらはこのデニムパンツに付いている製品タグ。

このデニムは代理店のタグがないことから、日本で販売された物ではなく、海外で販売され、後に日本に入ってきた物だと思われます。

日本で販売されている物だとこういった製品タグが合わせて付いています。

この代理店の名前である程度の年代判別ができます。

上の画像の物だとKOKONOEタグは2000年秋冬から2001年秋冬まで使われていた物なので3シーズンのどれかでしょう。

このデニムは代理店がないので確実な判別ができませんが、デニムの再構築を多く出していたのが02年~03年。

タグも2000年前後に使われている物です。

そして、サイズ表記が 1 と数字になっています。

数字表記となるのがアーティザナルラインだと03AWからだと推測していますので、03AWの物だと個人的には推測しています。

それまでは S・M・L 表記のはず。(間違っていたらすみません。)

こういった年代推測などもアーカイブの楽しみのひとつでもありますね。

古着としては2000年代と比較的新しい物ですが、MARGIELAとしては2003年以前の物がアーカイブとして価値が高くなってきます。

もちろん、アーカイブに定義はあまりないので、これ以降の物も数が少ない物などはアーカイブとして取り扱いもあるかと思いすが。(MARTIN MARGIELA が作っていた年代までがアーカイブと言えるかもしれません。)

僕自身、このデニムを手に入れてからアーティザナルの資料を色々と見てきたのですが、こういった仕様の物は見つけられませんでした。

スラックスとデニムの再構築はそれなりに数があるようですが、こういったマジックテープを使ったデザインがないことから、本当に一点ものの再構築だという事がうかがえます。

アーティザナルのパンツの中でもよく見かけるのがレザーとデニム地の切り替えの物。

http://www.post-antique.com/museum

これらも大変魅力的です。

サイズが合うものがあったら手に入れたい一着ですね。

今現在、MAISON MARGIELA の服を買う事は可能ですが、MARTIN MARGIELA の本人が作っていた物は古着でしか手に入れることができません。

そして、よりそのデザイナーの魅力が詰まったアーティザナルラインは数が少なく中古市場でも出回りにくい物になっています。

MARTIN MARGIELA というもの凄いデザイナーが生み出したデザインを着られるチャンスがあれば是非試してみて下さい。

また、こういった MARGIELA のアーカイブに直に触れたい方。

渋谷神南の「Archive Store(アーカイブストア)」がとってもおすすめです。

本当に数が少ないアーカイブを手に取って見ることができますよ!

もちろん、MARGIELAだけでなく、COMME des GARCONS や yohji yamamoto などのアーカイブも!

今では見ることができなくなったアーカイブをたくさん揃えていて、購入することもできます。

ぜひ渋谷に行くことがあったら立ち寄ってみて下さい。

以上、僕のコレクション、アーティザナルのデニムパンツをご紹介させていただきました。

今現在希少価値が上がっている本人がデザインをしていた時期のアイテムです。

ですが、まだヤフオクやメルカリでもある程度は出回っています。

ぜひ、気になった方はチェックしてみて下さい。

また今後とも自分のお気に入りのアイテムはご紹介しようと思います。

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fukusuke

■ブランド古着屋で5年間勤務! ■ドメ・インポートのデザイナーズからヴィンテージまでのバイイングを担当して、1万点以上の洋服を見てきた視点から情報発信しています。 ■マルジェラをはじめ、洋服の収集癖あり。

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