ブランド古着の中でもここ数年価格が上昇し続けているブランドのアーカイブアイテム。
ラフシモンズやヘルムートラングなどのアーカイブが有名ですが、日本のブランドなども多くがアーカイブとして人気があります。
今回はそんなアーカイブブランドについてまとめてご紹介します。
こんにちは!
古着屋店員の「fukusuke(@fukusukeblog)」です!
ここ数年で知名度が上がってきた印象のあるブランドアーカイブ。
このブログでもアーカイブを中心に取り上げているのですが、今回はそんなアーカイブブランドについてインポート・ドメスティックブランド・ネクストアーカイブブランドをまとめてご紹介していきたいと思います。
インポートアーカイブブランド
海外ブランドのアーカイブ。
アーカイブのブームはインポートブランドから広がってきたので、間違いなく見ておきたいカテゴリです。
RAF SIMONS(ラフシモンズ)
1995年からラフシモンズによってスタートしたブランド。
アーカイブブランドといえばまず名前が上がるのがラフシモンズ。
トラヴィス・スコットやカニエ・ウエストなどのファッションアイコンの着用もあり価格を大きく伸ばしました。
アウターなどは100万円以上で取引されるなど、現在も高値を更新し続けているアーカイブブランドです。
Maison Martin Margiela(メゾンマルタンマルジェラ)
熱狂的なファンの多いメゾンマルタンマルジェラ。
現在はジョンガリアーノがアーティステック・ディレクターに就任していますが、マルタンマルジェラ本人がデザインしていた2008年頃の物がアーカイブとされています。
古着などを再構築したアーティザナルラインは現在のメゾンブランドにはないテイストで、古着の為個体差もあり出回っている数も少ないことからファン垂涎のアイテムとなっています。
数年前と比べて一旦価格の上昇は落ち着いたイメージもありますが、メゾンマルジェラの上昇に伴い、まだまだ価格が高騰していくと思われます。
HELMUT LANG(ヘルムートラング)
ミニマム・それでいて型破りなデザインが特徴的なヘルムートラング。
2005年までヘルムートラング本人がデザインしており、それまでがアーカイブとして人気のあるシーズンです。
アーカイブブランドとしての認知度はかなり高く、価格上昇は停滞気味ですが、ファンが手放さないブランドの一つでしょう。
STONE ISLAND(ストーンアイランド)
先進的なテクノロジーを服に備え付けるストーンアイランド。
アーカイブにはそんな技術を投入した面白いデザインの洋服がたくさんあります。
マッシモ・オスティがデザインしていた1994年以前の物が特に人気で、90年代までがアーカイブとされることが多いです。
また、ストーンアイランドのアイテムについているコンパスのワッペンもグリーンエッジと呼ばれる縁が緑のものがアーカイブについていることから、アーカイブと現行品との違いが一目で分かるのもアーカイブファンからすると嬉しいポイントではないでしょうか。
Jean Paul Gaultier(ジャンポールゴルチエ)
1980年代を代表するブランドのジャンポールゴルチェ。
80年代当時、他では見られない新しいデザインは多くの人を沸かせましたが、今見ても新鮮さを感じる面白いブランドです。
アーカイブとしては定番のパワーネットは人気があり、最近は長い着丈のコート、スーパーロングコートが若者を中心に人気があります。
ワードロープとして使用するには難しいアイテムも多いですが、アーカイブ好きとして収集しておきたいブランドです。
Dries Van Noten(ドリスヴァンノッテン)
マルジェラと並ぶアントワープ出身のブランド。
アーカイブとしてはまだまだ認知度は低めですが、ドリスヴァンノッテン本人が退任した今、今後のアーカイブとしての価値は増していくものと思われます。
アイコニックなマスターピース的アイテムはありませんが、80年代頃のアイテムを中心にアーカイブとしても注目されています。
W<(ウォルト)/Walter Van Beirendonck(ウォルターヴァンベイレンドンク)
こちらもアントワープ6の1人、ウォルターヴァンベイレンドンクが手がけるブランド。
以前はウォルトという名前のブランドでやっていましたが、現在では自身の名前を冠したブランド名で展開しています。
アーカイブとしては以前のウォルトが一部熱狂的なファンから特に支持されており、古着屋ではほとんど見かけないアーカイブとなっています。
他ブランドと比較しても数が少ないブランドなので、見つけたら手に入れておきたいところです。
ANN DEMEULEMEESTER(アンドゥムルメステール)
アントワープ6の1人アンドゥムルメステールが展開するブランド。
現在は別の方がデザイナーをしており、アン本人がデザインしていたものがアーカイブとされています。
ベストやテーラードジャケットなどドレスライクなアイテムが人気です。
アイコニックアーカイブアイテムはあまりありませんが、価格も高くなりすぎておらず、今手に入りやすいブランドアーカイブだと思います。
Dirk Bikkembergs(ダークビッケンバーグ)
こちらもアントワープ6の1人、ダークビッケンバーグが手がけるブランド。
他のアントワープ6ブランドと比べると知名度は劣りますが、現在徐々に中古価格が上がっています。
特に人気があるのが、ワイヤーブーツ。
このブランドを代表するアイテムでもあり、年々価格が上昇しているアイテムでもあります。
数年前は古着屋でたまに見かけていたのですが、数が少なくなってきた印象がありますので、ぜひ集めいたいアーカイブブランドの一つです。
HERMES(エルメス)
ラグジュアリーブランドの中でもとりわけ高いブランドステータスを誇り続けているエルメス。
長い歴史のあるブランドですので、古い物でもヴィンテージとして人気があります。
アイコニックなアイテムも多く、ジュエリーは資産価値も高いことから多くの層から人気があります。
最近ではマルジェラ期として、2000年頃のレディースのアイテムが注目されており、ブランド古着がフォーカスしてイベントを開催をするほどです。
アーカイブ人気が高まる前からヴィンテージとして人気がありましたが、さらに多くの層に人気が高まっています。
Dior HOMME(ディオールオム)
クリスチャンディールのメンズラインであるディオールオム。
ディオールは古くからあるブランドの一つですが、ディオールオムはエディ・スリマンによって立ち上げられました。
エディはカルト的な人気を誇るデザイナーで、サンローランやセリーヌなどのブランドを渡り歩いています。
ブランドとしてよりも、エディのデザインしたものが人気で、アーカイブとしてもエディがデザインしたものかどうかによって人気が左右されます。
細身アイテムが多いので、トレンド的には多少下火ではありますが、今後も目が離せないデザイナーであることは間違いありません。
JIL SANDER(ジルサンダー)
ミニマムでスタイリッシュなデザインが人気のジルサンダー。
デザイナーズブランドとして高い知名度がありますが、アーカイブとして注目が高まっています。
ラフシモンズがデザインしていた2006年から2012年頃のアイテムが人気で、ラフシモンズ期と言われラフシモンズファンから人気を得ています。
まだまだ価格は高くありませんが、ラフシモンズ期だとデザインがそこまででも高く売れているように思うので、これからさらに価格の上がるアーカイブだと思います。
Supreme(シュプリーム)
代表的なストリートブランドのシュプリーム。
アーカイブとしてのイメージはほとんどないですが、90年代頃のTシャツなどは驚く価格で販売されています。
非公認系のコラボアイテムなどはマニア垂涎のアイテムで、いくら出しても欲しいという方も多いほど。
他ブランドと比べて偽物が多く出回っているので、ネットで買うのは中々難しいブランドではありますが、収集欲が掻き立てられるブランドだと思います。
ドメスティックアーカイブブランド
日本のアーカイブブランド
コムデギャルソン・ヨウジヤマモト・イッセイミヤケといった日本の老舗デザイナーズブランドはもちろんですが、他にも海外から高い評価を受けているブランドが数多くあります。
貴重なアーカイブアイテムが日本に大量にあるので、海外に流れてしまう前に手に入れておきたいブランドばかりです。
COMME des GARCONS(コムデギャルソン)
日本を代表するブランドのコムデギャルソン。
1970年代から世界で注目を浴び続けており、アーカイブとしての人気も高いブランドです。
日本での流通量が多いせいか、他ブランドと比べるとアーカイブとして大きく価格が上昇しているわけではありませんが、安定した相場を維持しています。
90年代のアーカイブが特に人気で、今後数が少なくなってくると、より価格が上昇していくと思いますので、今のうちに収集しておくと良いと思います。
また、メンズラインのコムデギャルソンオムのアーカイブが現在価格上昇中で、注目しておくべきブランドです。
Yohji Yamamoto POUR HOMME(ヨウジヤマモト)
こちらも日本を代表するブランドのヨウジヤマモト。
海外人気が高く、特に中国や韓国などのアジアからの評価が高いブランドになります。
アーカイブに関してはここ数年の価格上昇もあり、5年前の倍以上の価格で取引されるなど注目度の高いアーカイブとなっています。
ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)
こちらも日本を代表するブランド。
アーカイブとしてはメインラインのイッセイミヤケはもちろん、プリーツプリーヅやツモリチサトがデザインしていた頃のイッセイミヤケスポーツなどはファンが多いです。
隠れた名作も多くあるので、ぜひ名作アイテムについてみて見て下さい。
NUMBER (N)INE(ナンバーナイン)
音楽からインスピレーションを受けたデザインが多く、90年代から00年代の細身でグランジなデザインはエディスリマンよりも早くに打ち出していたと言われています。
宮下隆弘本人がデザインしていたものがアーカイブとされており、熱狂的なファンの多いブランドアーカイブとなっています。
今現在も高騰中のアーカイブなので、今後にも注目です。
UNDERCOVER(アンダーカバー)
裏原から世界に進出したブランド、アンダーカバー。
現在でも日本のデザイナーズブランドとして最前線で活躍しており、高い人気を誇るブランドです。
アーカイブとしては1990年代のものから2000年代初期の物が人気で、デザイン性の高くアイコニックなアイテムも多くあります。
ナンバーナインのアーカイブ同様、現在高騰中なので、目が離せないアーカイブの一つです。
ネクストアーカイブブランド
次に来るアーカイブから今価格が上昇しているアーカイブを個人的な意見も含めて紹介します!
KENZO(ケンゾー)
高田賢三によって作られたブランド。
現在はNIGOがクリエイティブディレクターとなっています。
かなり高額なアイテムは少ないですが、KENZO JEANS の北斎柄や北斎タグなどは人気があります。
最近では古着屋でも見る量が減ってきているので、今後値上がりするネクストアーカイブの一つなのではないでしょうか。
KANSAI YAMAMOTO(カンサイヤマモト)
80年代から90年代にかけて日本を牽引してきたブランドの一つ。
独特な色使いや和テイストの洋服など、アバンギャルドなファッションを提案し続けていたブランドです。
和柄のスタジャンなどは現在価格高騰中で、次のアーカイブブランドとして注目が高まっています。
HYSTERIC GLAMOUR(ヒステリックグラマー)
90年代にブームとなり、木村拓哉さんが着用するなどして人気となったブランド。
現在も人気があるブランドですが、実は90年代から00年代初期のアイテムも人気です。
アーカイブと呼ばれる80年代から90年代頃のアイテムは球数も少なく、現在は海外からも高い人気を得ています。
こちらも、これから価格が高騰していくと言って間違いないアーカイブです。
A BATHING APE(アベイシングエイプ)
裏原系の代表的ブランドであるエイプ。
アーカイブとしての認識はほとんどされていませんが、90年代から人気があったブランドだけあり、今でも当時のアイテムは高値で取引されています。
個人的にはこれからアーカイブとして認識され、一つ一つのアイテムが再評価されていくと思われます。
気になる方はぜひエイプの古いアイテムを追ってみてください!
STUSSY(ステューシー)
スケートブランドとして年代問わず圧倒的な人気を誇るブランド。
80年代から90年代のUSA製のアイテムはかなり人気が高く、STUSSYのTシャツをかき集めるコレクターもいるほど。
アーカイブというよりは古着といったイメージですが、こちらもアーカイブのカテゴリとして成長していくと思われます。
MARITHE FRANCOIS GIRBAUD(マリテフランソワジルボー)
60年代に登場した比較的歴史のあるブランド。
現在は終了してしまったブランドですが、コアなショップに行けばたまに見かけるブランドでもあります。
Y2Kの流行と共に勢いを増しており、若者に人気のありそうなバギー系のパンツやテックっぽいデザインは人気です。
知っている人は知っているブランドですが、今後さらにアーカイブとしての知名度は高まっていくと予想しています。
終わりに
以上、インポート・ドメスティックそしてネクストアーカイブについてまとめて紹介させていただきました。
アーカイブと言われるカテゴリはまだまだコアな領域ですが、最近ではアーカイブに興味があるという方はかなり増えてきたイメージがあります。
購入できる機会や場所も以前よりは少し多くなり、買いやすくなったのではないでしょうか。
ショップだと都内や都内周辺に多いのですが、メルカリやヤフーオークションでもたくさん出品されているので、ぜひ気になるものを見つけて探してみてください。
他にもアーカイブを取り扱うショップの紹介記事なども書いていますので、ぜひご一読ください!