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【エディ期の判別】サンローラン・ディオール時代の魅力や名作紹介

2020年5月19日

2000年代を代表するデザイナーであるエディ・スリマン。

熱狂的なファンが多いことでも知られているデザイナーですが、そのエディスリマンの魅力と、手掛けた名作などをまとめてご紹介していきます。

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こんにちは!

古着屋店員の「fukusuke(@fukusukeblog)」です!

今回はイブサンローラン・ディオールオム・セリーヌを渡り歩く21世紀を代表するデザイナーであるエディ・スリマンについてのご紹介です。

正直、僕なんかが語るまでもなく、エディスリマンの経歴や凄さなどはネットだけでなく色々な媒体で伝えられています。

ググれば経歴や功績などはすぐに出てきますし。

ですので、今回はネットでもあまりまとめられていなかった、エディスリマンの生み出した名作と呼ばれるアイテムを特に重点的に見ていき、アーカイブの楽しさをお伝えできればと思っています。

しかしながら、あまりエディ・スリマンをご存じないかたも見られているかと思いますので、まずはデザイナーの魅力や経歴について軽くご紹介して、そこからエディ期の年代判別や名作を続けてご紹介していきます!

それでは見ていきましょう!!

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エディ・スリマンとは

https://www.vogue.co.jp/fashion/news/2016-04/06/hedislimanesaintlaurentdeparture

モードの帝王と言えば、「カールラガーフェルド」「イブサンローラン」という偉大なデザイナーの名前が挙がりますが、現代のモードの帝王と言えばこの「エディスリマン」だと誰もが口を揃えて言うでしょう。

1997年からイブサンローランリブゴーシュオム(当時のプレタポルテライン)に就任し、その手腕を発揮。

その後ディオールに移り、2001年秋冬のディオールオムのディテクターに就任しコレクションを発表。

「少年性」と「ロック」をテーマにしたコレクションで、肌に吸い付くような細身のパンツ、そして黒を基調としたタイトなタキシードやジャケットを羽織り、現代まで続くトレンドである、細身シルエットを確立したと言われています。

その後、イブサンローランに返り咲き、クリエイティブディレクターに就任。

アパレルラインをサンローランパリと改め発表しそこでも多くの功績を残しました。

エディの功績というと、ディオール・サンローランの売り上げを伸ばした事だというのは間違いないことですが、それよりも大きかったのがブランドイメージを回復させたということです。

イヴサンローランはエディスリマン就任前のイメージで言うと、実家のトイレのスリッパやフロアマットに使われるなんともないブランドといった印象が若者の間にあり、ライセンス商品に手を染めすぎた感がありました。

日本の田舎の実家にもあったくらいですから、僕自身ですらそんなイメージを持っていた時期があります。

そのイメージすらを大きく払拭し、若者憧れのブランドへと変貌させ、熱狂させたのはエディスリマンの御業と言えるでしょう。

エディ・スリマンの魅力

https://5hunde-italia.com/

エディスリマンが手掛ける洋服の魅力は何と言ってもそのタイトなシルエット。

細身のパンツに細身のジャケットは当時、世の男性を魅力したそうです。

現代では細身のスキニーパンツはメンズの定番となっていますが、2001年の DIOR HOMME 発表まではご法度とされていた着こなし。

そういった世の中の見方や常識までをも覆してきた確かなかっこよさがエディスリマンの洋服の魅力だと言えます。

また、エディスリマンは古着か自身のブランドしか着ないことでも有名です。

膨大な古着のコレクションの中からインスピレーションを受けてアイテムを発表することもあるとか。

また、デザイナーでありながら、写真かの一面もあります。

そういった、アーティスティックなだけではないエディスリマン自身のストーリー性が若者を引き付ける魅力でもあるのでしょう。

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エディ・スリマンの経歴

https://highsnobiety.jp/p/celine-fw19-show-pfw/

1997年からイブサンローランリブゴーシュオム(当時のプレタポルテライン)に就任し、2000年に退任。

2001年からディオールのディレクターに就任し、2007年に退任。

2013年からサンローランのクリエイティブディレクターに就任し、2016年に退任。

そして、2018年からセリーヌのクリエイティブディレクターを務めて現在に至ります。

エディ期の判別

https://www.modescape.com/

それでは、ここからエディ期を見極める方法についてお伝えしたいと思います。

DIOR HOMME と SAINT LAURENT PARIS 2つのブランドでのエディ期特定方法です。

DIOR HOMME

エディは2001AWから2007AWまでの間、DIOR HOMME を務めていたので、その間の物をエディ期と呼びます。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/

DIOR HOMME の場合、上画像の「4EH1046688」の品番から年代を判別することが可能となっています。

その中で赤で囲まれた部分、「4EH」が年代とシーズンを表しており、4が年代でEHがシーズンです。

42004年を表していて、EH春夏を示しています。

ということで、こちらのタグの場合、2004SSのアイテムとなります。

また、AW(秋冬)の場合は EH の部分が HH に変わります。

06AWまでは上記の方法で、年代判別が可能です。

https://page.auctions.yahoo.co.jp

07SSから少々判別方法が変わっており、春夏の EHE へ、秋冬の HHH に変わっています。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/

08SS以降はエディ期ではないですが、上記と同じ方法で年代の判別が可能です。

ちなみに、2010年のタグの品番がこちら。

2010年までこの形式で2011年以降は型番からの判別が出来なくなります。

サンローラン

2012年3月にサンローランのクリエイティブディレクターに就任し、メンズ・レディースのデザインを手掛け、その後2016年4月にサンローランを退任しています。

実質コレクションで発表されている、2013SS~2016AWまでがエディが手掛けたサンローランのようです。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/

年代の判別はコチラのタグから推測が可能です。

赤い丸で囲った数字が製造年度を表していて、上の場合は2013年に作られたものと思われます。

この場合シーズンが特定できませんが、2013年AWか2014年春夏のどちらかになります。

ですので、素材やデザインを見てみないとシーズンの細かい特定までは不可能です。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/

タグが付いている場合はシーズンまでの特定が可能。

赤い丸で囲った部分が製造された「2017 1」 の場合は2017年春夏のコレクションになります。

秋冬の場合は年代の後の数字が「3」になります。

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エディの作り出した名作

では、ここから現在まで人気を博す、エディが作り出した名作をご紹介します。

まずは、DIOR HOMMEから。

DIOR HOMME

DIOR HOMME のコレクションは各シーズン以下のように呼ばれています。

2001 AW 「SOLITAIRE」
2002 SS   「BOYS DONT CRY」
2002 AW 「REFRECTION」
2003 SS   「FOLLOW ME」
2003 AW 「LUSTER」
2004 SS   「STRIP」
2004 AW 「VICTIM」
2005 SS   「BECK」
2005 AW 「GLAM」
2006 SS   「MODS/SKA」
2006 AW 「these grey days」
2007 SS   「we look good together」
2007 AW 「80’s new wave」

特に名作が多い、04SS「STRIP」、エディの集大成とも言われた05AW「GLAM」、そして DIOR での最後のコレクションとなった「80's new wave」が人気のあるシーズンとなっています。

デストロイコーティングデニム

http://www.boo-bee.jp/

04SSの名作。

コットン素材の上にシリコンでコーティングし、ダメージ加工を加えたデニムです。

人気を誇る2004SS「STRIP」の中でも発売当初プレ値が付いたほどの人気がありました。

現在でもネットオークションなどで高額で取引されており、エディスリマンを代表するアイテムの一つです。

アイスブルーシリコンコーティングデニム

http://selectwatch.shop-pro.jp/?pid=126448982

こちらも04SSの名作、樹脂でコーティングされたデニムになります。

青光りする独特の見た目が特徴的で、レザーデニムを彷彿とさせる光沢感。

世界中で話題となったアイテムで、状態がよく丈詰めもされていない物は今でも光沢で取引されています。

jake

https://www.modescape.com/

07AWの最終シーズンにリリースされたデニムパンツ。

細身の DIOR HOMME の中でも特に細い作りで、なおかつ日本人には履けないほどの丈の長さがあります。

足にクッションをためて履くのもかなりカッコいい着こなしですね。

このシーズン以降も DIOR HOMME の定番として展開され続けていました。

ナポレオンジャケット

https://aucfree.com/items/g339208558

03AWラスター期を代表するナポレオンジャケット

エディの DIOR の中でも1位2位を争う人気があり、80万円以上の価格で売買されています。

同時期にこちらのコートバージョンも出ており、そちらは120万円で取引されているから驚きです。

確かに、今見てもめちゃくちゃカッコいいジャケットですよね!

スモーキングジャケット

https://fashion.aucfan.com/yahoo/n118441132/

04SSのシーズンにリリースされて、それ以降もディテールを変えて販売され続けたのがこちらの「スモーキングジャケット」

コチラも名作の一つで、着丈が短くすっきりと細身なデザイン。

スモーキングジャケットは名前の通り葉巻を吸うときにたばこの煙を吸収してくれたり、たばこの灰が服に付くのを防ぐために用いられたといいます。

タキシードの原型とも言われていますね。

そのスモーキングジャケットをエディスリマンらしい解釈でデザインしたジャケットとなっています。

4ポケットレザージャケット

https://item.rakuten.co.jp/modescape/1-240001040308/

4つのポケットが特徴のレザーブルゾン。

DIOR を着ていると分かりやすいディテールの名作です。

クロスポケットレザーブルゾン

https://item.rakuten.co.jp/renard/cra-463/

意外とシンプル目のレザーブルゾン。

クロスに張られたポケットが特徴の一着です。

黒のレザー系がやはり名作として受け入れられることが多いようですね。

SAINT LAURENT PARIS

では続いて、ここから SAINT LAURENT PARIS での名作をご紹介。

L01モーターサイクルジャケット

https://www.pinterest.ch/pin/295830269256713278/

言わずと知れた名作「L01モーターサイクルジャケット」

エディスリマンらしいロックなテイストが魅力の一着です。

細身でミニマムなシルエットで、柔らかなラムスキンを使用しています。

ユーロテイストのダブルライダースですね。

木村拓哉さんが着用していたことでも知られている名作です。

L17モーターサイクルジャケット

http://mensfashion-brand.com/2015/12/15/saint-laurent/

「L01」と同じく、サンローランの中で名作と呼ばれるレザージャケット。

エディスリマン本人も好んで着ていたことから、エディレザーという愛称でも呼ばれていました。

ダブルチェスターコート

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v673038054

少し肩の張った細身のチェスターコート。

すっきりとしたシルエットとシンプルなデザインで、エディらしさを感じるコートとなっています。

テディジャケット

https://www.ysl.com/

コチラも素材やディテールを変え、長く愛される名作「テディジャケット」

いわゆるスタジャンタイプのジャケットです。

ブラックの中にホワイトのレザーで縁取られたデザインが目を引きます。

ディオール時代のテディジャケットとの意味合いの違いを調べていましたが、いまいち分からなかったので知っている方いらっしゃればコメントにてお伝えいただけると幸いです。

終わりに

以上、エディスリマンの魅力と年代・名作についてご紹介させていただきました!

気になったアイテムはあったでしょうか?

個人的にエディスリマンの名作はどれも、今本当にかっこよく着られる名作たちだと強く思います。

サンローランとディオールのエディ期のアーカイブ品は中古でしか購入できませんが、現在エディの作ったアイテムはセリーヌで着ることができます。

エディ好きはもちろん知っていることかとは思いますが、ぜひそちらも見られてみてはいかがでしょうか?

また、サンローランやディオールのアイテムは海外での需要も高く、海外向けの偽物が多く出回った時期があったそうです。

ですので、ネットなどで購入する場合は海外品に気を付けて購入する方が良いでしょう。

日本で販売された物には「ディオールオム」や「ケリングジャパン」などの代理店表記がありますので、そちらを購入した方が間違いないかと思います!(それでも偽物は確かにありますが)

では、他にもブランドの年代判別情報や名作アイテムについて掲載していますので、ぜひご一読下さい!

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fukusuke

■ブランド古着屋で5年間勤務! ■ドメ・インポートのデザイナーズからヴィンテージまでのバイイングを担当して、1万点以上の洋服を見てきた視点から情報発信しています。 ■マルジェラをはじめ、洋服の収集癖あり。

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