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ジャーマントレーナーを徹底解説【種類・年代・ディテール・サイズ感など】

2023年2月6日

人気・価格ともに上昇中のジャーマントレーナー。

多くのブランドにサンプリングされるほどの洗練されたミリタリーアイテムですが、その種類や年代・サイズ感についてまとめてみました。

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こんにちは!

古着屋店員の「fukusuke(@fukusukeblog)」です!

 

古着好きから服好きまで幅広い層に人気のあるジャーマントレーナーですが、いろいろなブランドからサンプリングされるほど。

洗練されたプロダクトである事は間違いありません。

サンプリングされることが多いため、いろいろな種類があるのですが、今回はそのオリジナルにのみフォーカスを当てて解説していきたいと思います。

オリジナルのジャーマントレーナー

ジャーマントレーナーは1970年〜1990年代の西ドイツ軍にて使用されていトレーニングシューズです。

当時生産していた工場がアディダスやプーマの生産も行っていたことで知られています。

アディダスのサンバなどはジャーマントレーナーのインスピレーション元ともいえるデザイン。(サンバは50年代に登場したスニーカーなので、ジャーマントレーナーよりも歴史が古いです。)

また、工場や製造年代によって少しずつ、ディテールが異なっているのも歴史あるミリタリーならではの面白いポイントです。



オリジナルのジャーマントレーナーは1994年に生産が終了してしまっているので、現在は中古品かデットストックでしか購入できません。

当時の工場をそのまま使って現行品として生産している「タナカユニバーサル」や「CEBO社」などはありますが、ミリタリーとして生産していないので、復刻という認識が正しいでしょう。

ジャーマントレーナーの種類

ジャーマントレーナーと言えば、白いレザーアッパーとガムソールが一般的ですが、実はいくつか種類があります。

それをいくつかご紹介していきます。

BW-Sport


一番オーソドックスなジャーマントレーナー。

ソールにはBW-Sportと記載されています。

このモデルがジャーマントレーナーとして広く知られているのですが、本来の用途は実は室内用です。

もちろん外履きとして利用できるスニーカーではたります。

PUMA製


数は少ないですが、PUMA製の物はソール裏とソール横にPUMAと記載されています。

また、ソールの形状も多少異なっていますね。

そのほかのデザインに大きな違いはないのですが、数の少なさから相場は通常モデルに比べてかなり高め。

少数ですがまだ出てくるので、できれば今手に入れておきたい一足です。

補足ですが、PUMA記載のジャーマントレーナーがあるなら、adidas記載もあるのかもしれないと思っていたのですが、現在のところそういった個体は見つけられていません。

adidas工場製は通常モデルと同様の仕様だったのかもしれませんね!

ブラック

アッパーがブラックで統一されたモデルは高官用のジャーマントレーナー。

通常のホワイトに比べ球数も少なめ。

コーディネートにも合わせやすく、ファッション的に見ても人気のあるカラーリングです。

また、もう少し古いモデルは上の画像のように、アッパーのスウェードが無く、もう少しシンプルなデザインとなっています。

屋外用 ネイビー

屋内用のジャーマントレーナとは少し形が異なるのが屋外用のジャーマントレーナー。

ソールは凸凹とした形状で、スパイクのようにグッと土を掴む仕様です。

こちらも数が少ないモデルですが、デザイン的には他に比べて人気がありません。

そのため価格は比較的安めです。

ミリタリートレーナー

https://shop.pheb.jp/shopdetail/000000008456/

続いて、ジャーマントレーナーというカテゴリからは少し外れるかもしれませんが、このミリタリートレーナーもドイツ軍のトレーニングシューズ。

ジャーマントレーナーとは区別され、ミリタリートレーナーと呼ばれています。

どちらかというと近代的なミリタリーアイテムで、イギリス軍のマグナムのようなデザインです。

ドイツ空軍 ベルクロパイロットブーツ

続いてこちらはドイツ空軍で使用されていたパイロットブーツ。

こちらはトレーニングシューズでもないので、ジャーマントレーナーのカテゴリとは大きく違うものではあるのですが、ディテールはジャーマントレーナーにかなり近いものがあるのでここで紹介させていただきます。

ハイカットの仕様で、紐ではなくベルクロタイプの留め具を採用しており、ソールはゴムソール。

しかしながら、つま先のスウェードとアッパーのデザインはジャーマントレーナーにかなり近いところがあります。

また、このパイロットブーツもマルジェラによってサンプリングされています。

ジャーマントレーナーの年代

続いてジャーマントレーナーの年代について。

全てのジャーマントレーナーの年代がわかるわけではありませんが、いくつかのディテールから特定することは可能です。

ここでは、その中から年代判別できるディテールについてお伝えします。

年代判別可能な型番

シュータンには型番が記載されているのですが、その中からいくつかは年代を判別することができます。

それが9桁の刻印が印字されている型番です。

上の画像の中の、赤と青で選を引いた数字。

これが月と年代を示していると思われます。

上の場合は1992年6月製造ですね。

確定的な情報ではないですが、個人的に調べた中である程度信ぴょう性の高い判別方法だと思っています。

しかしながら、9桁の型番のものは数もかなり少なく、ほとんどのスニーカーが11桁で記載されているので、一部の物にしか使えない判別方法です。

スウェード部分がない物


スエード部分のないジャーマントレーナーは60年代〜70年代の初期型とされています。

黒の初期型よりも白の初期型の方が球数が少ないようです。

その他のディテール

ジャーマントレーナーは工場や製造年代によってディテールの違いがいくつか存在します。

ここでは、そのディテールについていくつかお伝えします。

踵のパンチング跡

これは知っている方も多いかもしれませんが、踵部分にパンチングの穴が空いているものがあります。

これは状態ではなく、軍から放出品されるときに開けられた穴です。

このディテールから軍の実物だということがわかります。

横刻印

数は少ないですが、シュータンの横に型番が記載されているタイプがあります。

インナーレザー


こちらも珍しい仕様ですが、内側がレザー仕様のものもあります。

インナーレザーだと年代が古いといった情報もありましたが、個人的には年代というより生産工場によるディテールの違いだと思っています。

インナーレザーの方はマルジェラの復刻とかなり似ている部分ですよね。

マルジェラはこちらのインナーレザーの方を復刻していたいと思うと気になるディテールです。

ジャーマントレーナーのサイズ感

では続いてジャーマントレーナーのサイズ感につて。

基本的にジャーマントレーナーはワイズは少し細く、シャープな作りです。

そのため、いつも通りのサイズ感で選んでしまうとサイズが小さいということになってしまいかねません。

ですのでおすすめは、ワンサイズアップで購入することです。

コンバースのオールスターなどを26cmでいつも履いているという方は、ジャーマントレーナーの場合、26.5cmを選ぶと良いでしょう。

そうするとサイズ感よく履けるかと思います。


また、サイズはソールとシュータンの左3桁がサイズとなっているので、お間違いないように!

ジャーマントレーナーを買うのにおすすめのお店

では、最後にジャーマントレーナーを購入するのにおすすめのお店についてご紹介していきたいと思います。

ネットで購入するなら

ジャーマントレーナーは現在かなり人気のアイテムとなっていて、そのオリジナルをネットで販売しているというお店はかなり少なくなってきています。

また、軍実物ではなく、復刻品を販売しているショップも多く、なかなか良いところは見つけられません。

WAIPER

そんな中で、この「WAIPER」というミリタリーに特化したショップはジャーマントレーナーを今でも数多く取り扱っています。

WAIPER

ミリタリー物は製造されていないので、在庫量は安定しませんが、比較的在庫があることも多いショップです。

ジャーマントレーナーの実物のページはこちらから


メルカリ

他にネットで購入するとなると、良いショップは少ないですが、やはりヤフーオークションやメルカリを探されてみるのが1番でしょう。

メルカリやヤフオクにはオリジナル以外の物も多く出ているので、きちんとリサーチしてかってください!


店舗で購入するなら

続いて店舗で購入するなら、個人的におすすめなのがデザートスノー。

下北沢を中心として多くの店舗を出店している古着屋さんです。

デザートスノーの店舗は何店舗もあるのですが、その中で1号店に足を運んでみてください。

古着の質はこの店舗が一番いいですし、何よりジャーマントレーナーの在庫がいつ行っても豊富にあります。

最近は売れ切ってしまいましたが、PUMA製のジャーマントレーナーも普通に販売していたほど。(しかも15,000円くらいで)

サイズも選べるほどあり、比較的安価に状態の良いものを購入できるので、都内近郊にお住みの方はぜひ行ってみてはいかがでしょうか。

終わりに

以上、ジャーマントレーナーについてでした!

デットストックの数が減ってきた今、数年前と比べてかなり価格が上昇してきているアイテムでもあります。

ヴィンテージは欲しいと思ったその時が買い時というのもありますし、値段が上がってさらに手に入らなくなる前に入手することをおすすめします。

今後ほぼ確実に値段が上がっていく物なので、今買っておいて損はないと思いますよ!

また、古着ではないですが、個人的にはマルジェラのジャーマンーもおすすめのアイテム。

こちらでマルジェラのジャーマントレーナーについてまとめているので、ぜひご一読ください!

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■ブランド古着屋で5年間勤務! ■ドメ・インポートのデザイナーズからヴィンテージまでのバイイングを担当して、1万点以上の洋服を見てきた視点から情報発信しています。 ■マルジェラをはじめ、洋服の収集癖あり。

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