古着好きから愛されるユーロワーク。
ワークジャケットやアトリエコートなど、いくつか代表的なアイテムがありますがその種類などはあまり語られることがありません。
ということで、今回はそんなユーロワークを種類ごとにご紹介していきます。
こんにちは!
古着屋店員の「fukusuke(@fukusukeblog)」です!
今回はヨーロッパの労働着であったユーロワークをメインにご紹介していきます。
現在でもヨーロッパ古着として人気の高いジャンルですが、その種類や詳細などを紹介しているサイトやお店も少なく、意外と敷居が高かったりします。
と言うわけで、今回はそんなユーロワークを種類やアイテム毎にご紹介していきたいと思います!
コットンツイルワークジャケット
ユーロワークの中でも定番中の定番コットンツイル素材のワークジャケットです。
色はこのフレンチインクブルーと呼ばれるこのブルーが一番多く定番。
ブラックやブラウンなどもあり、そちらも魅力的です。
経年変化で色味が落ちた物や、リペアされた物など、ひとつひとつに味があり個性が溢れるのもワークジャケットの醍醐味ですね!
色落ち具合やリペア具合で雰囲気もグッと変わるので、何着も持って着まわしている人も多いです。
折り目がこのように斜めになった綾織りの素材がツイル素材。
柔らかさがあり丈夫な素材で、ワークに使用される素材としては定番です。
モールスキンワークジャケット
コットンツイルワークジャケットと並んでユーロヴィンテージの中でも人気なのがこちらのモールスキンワークジャケット。
変わったデザインは一切なく、丸みのある襟とシンプルな形が特徴です。
モールスキンは生地の両面を起毛させた厚手で暖かい素材。
コットンツイルよりも少し冬向けです。
また、モグラ(モール)の毛皮のような起毛感があることからその名前がついています。
フレンチ独特のインクブルーが経年変化で薄くなっている物もいいですし、デッドストックのモールスキンならではの滑らかな艶感がとても魅力的ですね!
フレンチ好きにはたまらない一着です。
ヘリンボーンツイルワークジャケット
こちらも上2つと同様のワークジャケット。
ですが、こちらの素材はヘリンボーンツイル生地となっています。
このような縦にV字の線がいくつも重なったような生地をヘリンボーンと呼び、魚を開いた状態に似ていることから、ニシン(herring)の骨(bone)と呼ばれているそうです。
この生地がドイツ軍のワークジャケットに多く使われており、フレンチワークとの違いにもなっているようですね。
こちらもフレンチインクブルーのような色落ちをするので育てがいのある一着になっているかと思います。
コーデュロイハンティングジャケット
太畝のコーデュロイ素材で作られたハンティングジャケット。
背中にゲームポケットが付いた物が多く、無骨な男らしいデザインがヴィンテージ好きにはたまらない一着となっています。
ボタンにはシカや豚などの動物が刻印されたボタンなどが使われている物もあり、こだわった作りが伺えます。
このように太い畝のコーデュロイが使われていることが多いので、温かい作りなのもいいですね。
畝が細い物よりものっぺりしない印象なのでこれ一着羽織るだけで存在感のあるジャケットになっているかと思います。
年代や作っている会社によってディテールの違いもあるので、そこも含めて楽しみたい一着ですね!
ブラックシャンブレーコート(アトリエコート)コットンツイル
こちらのブラックシャンブレーコート、名称は多くあり、他にはアトリエコート・ごま塩・またはブラックシャンブレーコートを縮めて黒シャンなどと呼ばれたりします。
ブラックシャンブレーの名前の通り、黒いシャンブレー生地を使ったコートで、デニムの様な風合いがある素材になっています。
ヨーロッパでは芸術家がアトリエ用の汚れても良いコートとして使用していたのがアトリエコートという名前の由来にもなっていますが、使用用途はそれだけでなく、学校の先生や子供たちまでが幅広く使用していたコートだそうです。
色はまさにごま塩と言う表現がぴったりのグレーと黒と白が混ざったような色味。
デニムのように色落ちが楽しめ、ヴィンテージならではのダメージやリペアなども個体差があり楽しめるポイントです。
昔のヴィンテージの服は布自体が貴重品とされ大事に使われていたので、そういった意味でもリペアされたり丁寧に使われている昔の服にはなんだか歴史を感じちゃいます。
価格は3万円前後で扱われていることが多いので、そこまで手の届かいないコートでもないはず。
ぜひヴィンテージショップで見てみて下さい。
インディゴリネンワークコート(マキニョンコート)
マキニョン(馬商)と呼ばれる職業の方が実際に使用していたコート。
丈長めのロングコートで、バサッと羽織るようなデザインでアトリエコートに近い雰囲気ですね。
胸元に大きなハサミ入れのポケットがあるのも大きな特徴でワークっぽいディテールです!
また、その素材にも大きな特徴があります。
黒に近いインディゴで染められたリネン素材で、テロっとしたリネンはヴィンテージならではの何とも言えない肌触りがあります。
本当にいいリネンってこんな感じなのかな?と改めて思ってしまうはずです。
サッと羽織るだけで本当に雰囲気があってカッコイイコートなのですが、今ではその数もなく、ヴィンテージのショップだと10万円を超える価格で販売しているところも。
入手しずらいですが、ヴィンテージ好き・服好き問わず、本当にオススメな一着です。
コットンツイルワークパンツ
コチラは上でも紹介したコットンツイルワークジャケットのパンツ。
ベルトループがなく、サスペンダーボタンが付いている物もあります。
サスペンダーを付けて雰囲気良く着ていただくのがオススメ!
サスペンダーが初めての方もこういったヴィンテージ入りならサスペンダーを付ける理由がありますし、雰囲気良く着られるかと思います。
モールスキンワークパンツ
上でも紹介したモールスキンワークジャケットのパンツ。
コチラのパンツもかなり雰囲気があってオススメ。
モールスキンは肉厚で温かいのが良い点ですが、コットンツイルなどと比べてモールスキンの生地は高級感があるのも良いところ。
セットアップ着るのも良いですが、パンツ一着で着ても雰囲気抜群ですよ!
終わりに
以上、ユーロヴィンテージと呼ばれるヨーロッパ古着の代表格を集めてご紹介させていただきました。
ヴィンテージって思ったよりも種類が多く、最初はどこから手に取ったら良いのか分かりにくいところも多いと思うので、まずは自分が良いなと思った物を探されてみるのも良いかもしれません。
他にもヴィンテージの記事などを紹介していますので、ぜひご一読ください!