ミリタリーに多く触れていると、実物や官給品・、民間品といった普段聞き慣れない言葉を耳にすることが増えます。
この実物・官給品・民間品における意味やその見分け方までお伝えしたいと思います。
こんにちは!
古着屋店員の「fukusuke(@fukusukeblog)」です!
ミリタリーには国ごとに色々な種類もあるのですが、それ以前に本当のミリタリーであるかどうか。
というものもあります。
実は偽物ではなくレプリカ(複製品)が多く市場に出回っています。(中には悪質な偽物もあるかと思いますが。)
レプリカはデザインを忠実に再現されて作られた物から、デザイナーがデザインを落とし込んだものまで様々。
現在作られているようなレプリカは分かりやすいのですが、過去に作られたほぼ同じデザインで出ていたようなレプリカは外見からでは判別が難しかったりします。
ですので、今回はその判別方法についてお伝えします。
実物と官給品と民生品
では、この3つの言葉について改めてまとめます。
実物
ミリタリー用語で使われる実物とは、レプリカの反意語としての意味合いがあります。
軍から払い下げで放出されたもので、軍放出品やサープラス品と同義です
官給品
官給品とは国から軍に正式に支給された様々な物を指しています。
実物とほぼ同じような意味合いでもありますね。
民間品
軍に納品経歴のあるサプライヤー(製造会社)が民間向けに同じデザインで製造した物で、民間向けに販売しています。
レプリカと近い言葉ですが、納品経験があるサプライヤーが製造しているというのが重要です。
官給品と民間品の見分け方
続いて官給品と民間品の見分け方について。
アメリカ物のミリタリーにはミルスペックが書かれたタグが付いています。
このタグは実物のミリタリーに付いているのですが、民間品は少しデザインが違ったり、レプリカはそもそもありえない数字の羅列があったりと、この部分から判別できることは多いです。
ということで、このミルスペックのタグを詳しく見ていくことで判別していきましょう。
ミルスペックの詳細はこちらから
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【U.S ミリタリー】超簡単なタグ(ミルスペック)の見方や製造年判別方法
U.S ミリタリーについているタグ「ミルスペック」
アメリカ軍のアイテムはこのミルスペックを読み解くことで、何年に作られたどういったアイテムなのかを判別することができるようになります。
今回はそのミルスペックの簡単に見方についてお伝えしたいと思います。
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コントラクトナンバー
「DSA」から始まる英数字の組み合わせ。
これがコントラクトナンバーと呼ばれるものになります。
これは軍が製造会社と契約した時に発行される番号で、契約の度に番号が変更されます。
そして、こちらのDSA-100のあとに記載されている番号が製造年(正確には会計年度)です。
レプリカや民間品にはこの番号がそもそもなかったり、DSAより後の表記がめちゃくちゃだったりします。
ですので、このコントラクトナンバーの正確さから官給品の判別が可能という事です。
ちなみに「DSA」という文字は「DLA」「SPA」となっている場合もあります。
ココがポイント
・レプリカや民間品は表記に規則性がない。
コントラクター名(製造会社名)
コントラクターは軍から製造を請け負った製造会社名です。
官給品のコントラクターは検索すればヒットしますが、コントラクターでない物は検索するとレプリカかもしれないというブログやサイトなどがヒットします。
アルファなどの有名な会社であれば間違いないのですが、あまり知られていない会社名だと少し怪しい時がありますね。
ココがポイント
・検索しても出てこないような会社はあやしい。
NSN(ストックナンバー)
13桁で表記される番号。
このストックナンバーがきちんと記載されているかどうかを確認しましょう。
ストックナンバーの記載がない物は民間やレプリカの可能性があります。
また、官給品においてはストックナンバーを調べることで、納品されていた物かを判別できます。
検索サイト
https://www.iso-group.com/nsn-search
コチラのサイトの検索欄にストックナンバーを入力します。
すると、製品名やサイズなど詳細が出てくるので、それは官給品で間違いありません。
検索でヒットしない場合は民間かレプリカの可能性があるでしょう。
また、1970年以前はNSNではなく、FNSという11桁の番号が使われているため、こちらの検索でヒットしないのでご注意ください。
ココがポイント
・検索にヒットしない物はレプリカや民間の可能性が高い。
ブランドタグは基本的に民間品
民間やレプリカにありがちなのが、ブランドタグが付いている物。
アルファなどが例に挙げられますね。
これらは基本的にレプリカ品になります。
ケアタグが付く物は民間品
ミルスペックの下に素材表記などが書かれたケアタグのような物が付いている場合は民間品になります。
官給品のミルスペックにはケアタグなどは基本的につかないのですが、民間用に売るという事で後付けで付けていると思われます。
MADE IN USA 表記 は民間品
ミルスペックが書かれたタグに「MADE IN USA」の表記があるものは基本期に民間品です。
意外と数も多く見落としがちな部分になるので、ミルスペックを見るときは注意して見てみて下さい。
終わりに
以上ミリタリーにおける官給品と民間品の見分け方についてでした。
コアなミリタリー好きになってくるほど、こういった細かい部分が気になってくると思うのですが、それもミリタリーの面白さの1つですよね。
ミリタリーの情報については推測の域を出ない情報もありますので、間違いや指摘などありましたらぜひコメント下さい!
その他にもミリタリーについての記事を書いていて、ユーロミリタリーなどについてまとめた記事は読み応えあると思いますので、ぜひお一読下さい!