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~ステップ3~「トレンドとファッションのレベルを考える」

 

ステップ3では「トレンド」「ファッションレベル」の関係性を考察していきます。

ここを理解すれば自分のしていきたいファッションの方向性が見えてくるでしょう!

 

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メンズファッションにおけるトレンド

ファッションと切っても切り離せないのがトレンド。

正直ファッションに詳しくない人にとってトレンドは「曖昧な事」そのものだと思います。

 

その理由として、トレンドと言うものは、雑誌やネットを散策してアンテナを張っているならまだしも、一般生活ではそこまで入ってこない情報だからです。

 

また、少し調べたくらいでも分からないのがトレンドでもあります。

トレンドには大小あり、過去のトレンドから伏線をたどり流れてくるものもあります。

 

また期間的に、短いスパンで展開される小さなトレンドや長いスパンをかけてトレンドから定番にまでなってしまう物まで本当に様々にあるんです。

 

ではなぜ大きなとトレンドと小さなトレンドがあるのか。

 

それはトレンドの流れと言うのが関係してきているからなんです!!

 

近年の大きなトレンドとして「スキニーデニム」があります。

これは大きなトレンドとも言えますが、マス層(大衆層)まで降りてきたため、ほとんど定番ともなったアイテムでもあります。

それとは別にワイドパンツのトレンドも並行して存在していますが、トレンドの大きさとしてはまだまだ中程度。

オシャレに興味がある人しかメンズでは取り入れていないでしょう。

 

このようにトレンドが大きくなるにつれて定番にもなるアイテムもあるのですが、消えていくトレンドもあります。

なぜ消えるのか。

 

その理由は2つあります。

1つは大衆には取り入れにくく、途中でファッショニスタにしか取り入れにくい物であったため。

2つ目は、トレンドが大きくなり大衆が着るようになることで、逆にオシャレになり得ない、時代遅れな物になってくるからです。

 

そんな時代遅れの代名詞ともいえる「ブーツカット」というアイテムがあります。

裾が広がるアイテムの事です。

 

今ではそうそう見かけませんよね。(実はじわじわ再燃中のトレンドではありますが)

コレを見て、着たらダメなアイテムと思う方もいるかもしれません、一時期はオシャレなアイテムとしてファッショニスタから大きな支持を得ていた物なんです。

しかし、現在に至る過程で、普通を通り越してダサいまでになってしまったアイテムでもあるんですね。

 

このように時代ごとにトレンドは流れ浸透し、そしてトレンドによっては排斥されていくんです。

 

 

この説明で何となくトレンドってどんなものか分かりましたか?

分からなくても大丈夫です、これからこのステップでトレンドと言うものをもっと深く考察していくので、読み込むと少しずつ理解が深まるはずです!

 

またメンズファッションはレディースファッションに比べてトレンドの流れは比較的緩やか。

 

そして、流行はレディースからメンズに流れてくる傾向にもあるんです。

 

レディースほど難しく、レディースほど深く考える必要はなく、少し知るだけでメンズファッションの今が見えてくるはずです。

面倒くさいかもしれませんが、覚えるほどファッションが楽しくなってくるので、ぜひ読み進めてみて下さい!

 

イノベーター理論で見る消費者のファッションレベルとブランドのターゲティング

 

急に難しいことを言いますが、マーケティングで使われているイノベーター理論をファッションの分野に置き換えて見ていきたいと思います。

 

新商品や新サービスを展開するときに市場に浸透するまでの経過を購入者タイプ別に分けた物がこのグラフです。

ファッションに置き換えると「新しいデザイン・新しい着こなし・新興ブランド」などの市場での浸透過程です。

 

その中で消費者のタイプをイノベーター・アーリーアダプター・アーリーマジョリティ・レイトマジョリティ・ラガードの5つに分類します。

 

イノベーター(革新者)

新しいトレンドにものすごく敏感で、最新のファッション・最新のアイテムに身を包みます。

価値観が一般層と大きくずれているため、イノベーターが着ていたからと言って必ず流行するものでもありません。

例えると、トップメゾンのデザイナーや「レディー・ガガ」、「カニエ・ウエスト」など海外のトップスターがこのイノベーターに当たるでしょう。

 

アーリーアダプター(初期採用者)

マーケティングで重要になってくるのがこのアーリーアダプター。

イノベーターよりも価値観が一般層に近く、トレンドも早い段階から意識しだします。

 

もう一つ下のアーリーマジョリティーへの影響が大きく、ブランドのイメージ戦略にも使われるのがこの層でしょう。

 

日本のトップスターがこのタイプで、三代目 J Soul Brotehrs やローラさんなどがこれに当てはまるかと。

また、好感度セレクトショップの店員などもこのタイプに当てはまる人が出てきます。

 

アーリーマジョリティ(前期追随者)

アーリーアダプターを追いかけるようにトレンドを追うのがこのタイプ。

この辺りからが一般消費者と言える層になってきます。

市場規模が最も大きく、この層をどれだけターゲットに入れることができるかで、そのトレンドやアイテムが市場に浸透するか決まってきます。

 

セレクトショップの店員から少しファッションに興味がある人までかなり幅広い層と言えるでしょう。

 

レイトマジョリティ(後期追随者)

新しいトレンドや新商品の購入は控えめで、周りに浸透しない限り購入しません。

ファッションの分野によってはアーリーマジョリティになったりもしますが、ほとんどの場合市場に広まってから購入するタイプでしょう。

 

アイテムに例えるなら今現在(2017年)スキニーデニムはマス層まで広がってきましたよね。

そういった流れから「初めてスキニーデニムを購入した」と言う方はこのタイプに該当するでしょう。

 

少し良く見えたらいい、ダサくなければいいという方がこの層に見られる消費者です。

 

ラガード(遅滞者)

最も保守的なタイプで、この層の方はファッションに全く興味がないと言えます。

着れたら良いといったところでしょうか。

 

どれだけマス層に広まっても服を購入することもなく、トレンドを知ろうとすることもないタイプです。

 

僕のブログではこの層にこそファッションの楽しさを知ってほしいと思っているのですが、ファッションに興味がないので検索することもありません。

訴えかけるのが本当に難しい層です。

 

5つの層に向けたターゲティングのブランド

このようにターゲット層を5つに分けることで、ブランド側はブランディングがしやすくなるとともに、訴えかける層が分かってきます。

グラフの下にあるのが、その層をターゲティングしているブランドです。

 

ブランド毎にターゲティングは本当に様々ですが、一般的にはグラフの様にターゲティングしていると思っていいでしょう。

 

また、グラフ中にキャズム(溝)として赤いラインを引いていますが、このキャズムを超えてトレンドを流すことが難しく、どうやってこの溝を超えるかが市場への浸透度合いを決めます。

この溝を挟んだ両タイプの隔たりはかなり大きい物になっていて、ファッションにおいても重要視される境目と言ってもいいでしょう。

 

トレンドの流れ

トレンドと言うのはなぜ左から右に流れるのか。

なぜ、イノベーターからラガードに向けて流れるのか。

それは、新しいトレンドやファッションは左に位置する消費者タイプを真似するこるというサイクルが消費者にはあるからなんです!

 

なぜ真似するのか?

それはタイプによって異なりますが、

  • 「アーリーアダプター」はファッションリーダーとなるべく市場でも浸透しそうな差別化されたアイテムを「イノベーター」が着用または使っていた物の中から選びます。
  • 「アリーマジョリティ」はファッションリーダーにあこがれて、着ているブランドや着こなしを真似ます。
  • 「レイトマジョリティ」はその時代時代でダサくならないように「アーリーマジョリティ」を真似ます。
  • 「ラガード」はあまり真似することはしませんが、マス層まで降りてきたどこにでもある服を買う事になるでしょう。

このようにトレンドと言うものは上から下に・イノベーター理論では左から右に流れるようにできているんですね!!

 

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流行の三角錐で見るトレンドの流れとブランド例

 

この図はトレンドの流れとブランドやセレクトショップの分布図を管理人のブランド知識を基にまとめた物です。

イノベーター理論は消費者を考えたグラフでしたが、こちらはブランドを主軸に考えたグラフだと思ってください。

 

この流れや分布図は時代と共に変わりますし、分布に異論がある方もいるかと思いますが、個人的解釈としてご了承下さい。

本来こういった分布分けができないのがファッションなので、イメージとしてとらえてもらえばありがたいです!

 

 

さて、トレンドというのはこのグラフの様に上から下に流れてきます。

イノベーター理論の左から右の流れと一緒ですね。

この流れは逆行することはなく、市場では絶対にこの流れが出来上がります。

 

その理由はイノベーター理論でも言ったように、上の層を真似することでトレンドが流れているからなんですね。

ブランドもこれと一緒で、上の層のブランドを真似するというのがファッションブランドの基本的な流れになっているんです。

 

トレンドの流れから見るファッションブランド

 

トレンドの頂点

ファッションブランドのトレンドの流れと言うのは様々にあります。

海外ブランドを頂点として流行が発信されることが多いですが、国内ブランドを頂点として流行が発信された時代もありました。

 

ファッションにそこまで興味がない方でも一度は耳にしたことがあるでしょう「コムデギャルソン」

その「コムデギャルソン」と「ヨウジヤマモト」は「黒の衝撃」と言われるそれまでのモードを一新する全身真っ黒なスタイリングで一躍トレンドの頂点に立ちました。

今ではそこまで拒否感はないスタイリングですが、当時のファッションに黒はタブー。

そんなファッションの概念を覆したのが日本のブランド・デザイナーなんです!!

 

そして今も尚、国内最高峰のブランドとして、世界で活躍しています。

 

今現在(2017年)のトレンドの頂点としては以前「マルジェラ」のレディースでデザイナーを務め、現在バレンシアガのアーティスティックディレクターにも就任している「デムナ・ヴァザリア」率いる「ヴェトモン」

 

トレンド発信のイノベーターとも言える「カニエ・ウエスト」

その人がファッション御意見番として信頼を寄せる「ヴァージル・アブロー」が昨年末に立ち上げた「オフホワイト」

 

他にもいくつか目立つブランドがありますが、この2つが今現在最も注目されているブランドと言っていいでしょう。

 

このように時代時代によってトレンドの発信源(頂点)となるブランドは変わりますが、その大きな流れは変わりません。

急に国内セレクトショップから流行が始まったりというのはほとんどないわけなんです。

 

ブランドの流行の流れ

ブランドの頂点の話はここまでにして、ここからはその下のブランドの「流行の流れ」について見ていきたいと思います。

もう一度グラフをご覧下さい!(頑張って作ったから何回も出します)

海外・国内のメゾンは自らがトレンドの発信源となることはありますが、それ以外にも時代のニーズに合うように自分たちのブランドのフィルターを通しながらもファッションを発信していきます。

そこには過去のトレンドからインスピレーションを受けたアイテムや、現在のトレンドから影響を受けて作られたものまでさまざまにあります。

 

そんなメゾンやトップブランドのトレンドを見て次の「海外セレクトショップ・国内ブランド(ドメスティックブランド)」が追随していきます。

 

そして、次の「好感度セレクトショップ」から「大手セレクトショップ」に流れて「ファストファッション」「スーパーの衣料品コーナー」へと伝わっていくわけです。

 

もちろんこのトレンドが下へ下へと流れる過程で、同じような物を作るわけではありません。

下の層へいくほど、客層が変わり、奇抜すぎない保守的な物が求められるようにもなるわけです。

 

そのためにトレンドが流れる過程で、ブランド側は消費者のニーズに合わせてトレンドを分かりやすく、そして商品価格を安くしていく必要があります。

 

また、トレンドは下の層のブランドが上の層のブランドアイテムを真似ることが一般的です。

「インスピレーションを受けて作った」と言えば聞こえは良いですが、分かりやすく言えば模倣です。

(ファッション業界は模倣への許容範囲が広いことでも有名です)

 

「あれがトレンドだから似た物を自分たちの消費者ターゲットに合わせて作ろう!」

というようなブランド会議などが行われ、下に下にトレンドが流れていくんですね。

そうやって、下の層のブランドになるほど、模倣に模倣を繰り返して、洗練さを欠いていくんです。

 

下の層にいくほどダメなブランドでダメなアイテム?

模倣を繰り返し、洗練さを欠いたアイテムはダメな物ばかりなのか。

そんなことはありません。

上述した言い方では駄目な側面しか見えなかったかもしれませんが、もちろんいい側面もあるんです。

 

トップメゾンやハイブランドのアイテムは一般消費者が買うには価格的にもデザイン的にも難しい物が多く、手が出しにくいものです。

 

そこで自分たちの望む形にリノベーション(手を加えて良くすること)してくれるのが、ドメブラだったりセレクトショップオリジナル商品だったりするわけです。

最近のファストファッションなんかも大きく劣化することなく自分たちが手を出しやすい価格でトレンドアイテムを提供してくれています。

 

セレクトショップオリジナル商品やファストファッションをぼったくり商品や劣化コピーと揶揄する人もいますが、そんな悪い模倣品ばかりではありませんよ!!

 

自分たちの合う仕様にリノベーションしてくれるありがたーい存在なんです!!

 

一昔前はそんなセレクトショップやファストファッションもなく、オシャレをしたいならドメブラを買うという手段しかなかったくらいですから。

 

昔の人は今の時代を「簡単にオシャレできる時代」だと口をそろえて言っています。

 

セレクトショップやファストファッションはそれだけありがたーい存在だという事を知ってもらいたいです。

 

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トレンドとオシャレの関係性

ではここから、このステップアップ全体の課題でもある「オシャレ」になれる方法。

その「オシャレ」をトレンドを交えながら解説したいと思います。

 

自分のいる層でオシャレに見える人が変わる

このグラフを見て下さい。

 

上で解説したイノベーター理論のグラフですが、オシャレに見える条件として、「自分の上の層がオシャレに見える」というのがあります。

 

黒矢印の様に、「アーリーアダプター」は「イノベーター」がオシャレに見え、「アーリーマジョリティ」は「アーリーアダプター」がオシャレに見えるといったように左のタイプがオシャレに見えるんです。

 

だからこそトレンドが左から右に流れるという事でもあるんですね。

 

しかしながら、赤い矢印のように階層を飛び越えてしまうと、「オシャレ過ぎる」や「奇抜すぎる」などのように受け入れがたいファッションや着こなしになってしまう事が多いです。

 

オシャレ過ぎてオシャレに見えないといった状態はこのような価値観の大きな開きが原因だったんですね。

一般層がコレクションブランドを理解できないのも同じ事です!

 

あくまで一つ下の層にオシャレに見えるというのがポイントだと覚えておいて下さい!!

 

逆方向はダサく見える?

上の矢印とは逆方向に層が離れるとそれもまた価値観が違うのでダサく見えます。

「アーリーアダプター」が「アーリーマジョリティ」をダサく感じることは少ないかもしれませんが、「アーリーアダプター」にとって、「レイトマジョリティ」や「ラガード」は時代遅れに見え、ダサく感じることでしょう。

 

このように消費者のタイプによってオシャレに感じる人とダサく感じる人は違いがあるという事なんです!!

 

すべての人にオシャレに見られるのは不可能

消費者のタイプによってオシャレの感覚が変わるという事は、オシャレに見られたい人にとって大問題。

なぜならすべての人からオシャレに見られるのは不可能だからです。

 

ある人にはオシャレに見られるけど、違う人にはダサく見られる。

それはファッションにとって避けて通れない道なんです・・・。

 

すべての人にオシャレに見られるのは不可能。

コレは定理です!

 

ではどうするのか・・・。

答えは2つあります!

 

1つは「できるだけ多くの人にオシャレに見えるようにする」

 

2つ目は「自分のファッションレベルを見られる人に合わせて変化させる」です。

 

「できるだけ多くの人にオシャレに見えるようにする」

1つ目は簡単で、一番多くのタイプからオシャレに見られるようになることです。

その層とはこのあたり。

このオレンジの「アーリーマジョリティ」の上層になることです。

そうすることで、「アーリーマジョリティ」の下層にもオシャレに見られて、「レイトマジョリティ」にもやりすぎてないオシャレと思われるファッションができるようになるでしょう。

 

もちろん「アーリーアダプター」からも離れすぎてない価値観からダサいと思われることもないです。

 

「自分のファッションレベルを見られる人に合わせて変化させる」

2つ目の方法がこの「自分のファッションレベルを変える」という事です。

ひとつ前のステップで「客観的視点」について熱く語ったと思います。

 

その「客観的思考」を踏まえてオシャレに見られるようにファッションを変えるんです。

大学の友達や会社の職場でオシャレに見られるには「アーリーマジョリティ」のレベルで十分。

 

しかしながら、ショップ店員からオシャレに見られたいなら、「アーリーマジョリティ」の上層か「アーリーアダプター」になる必要があるでしょう。

 

そしてもし、ブランドのコレクション会場でオシャレに見せたい!というならイノベータークラスのオシャレが必要になってくると思います。

 

ランウェイには一度いった事があるのですが、周りはコスプレのような本当に一段階上のオシャレというイメージがありました。

それだけ差別化ともいえるファッションが必要になってくるんですね!

 

消費者の層(レベル)は何で決まる?

ここまでで、「消費者の層」について分かってもらえたかと思います。

ではそこにはどんな差があるのか。

 

それは「ファッションに対する知識量」と言い換えることができると思います。

 

ファッションの知識が増えるほど、上の層の「ファッションの意味」が分かります。

トレンドには流れがあり、着こなしやアイテムが流行るには理由があります。

そこを理解することで、オシャレに見えるファッションも変わってくるんです。

 

スキニーパンツを履いていない人がワイドパンツの良さを分からないように。

「ノームコア」を知らない人が「タッキートレンド」を分からないように。

「タッキートレンド」を知らない人が「ギークトレンド」を分からないように。

モードを全く知らない人が「ギャルソンの凄さ」を分からないよに。

世界の歴史的背景を知らない人が「マルジェラのこだわり」を分からないように。

「エクストリームシルエット」を知らない人が「ヴェトモンのトレンド」を分からないように。

コレクションを見てない人が「ストリートファッションとハイブランドの融合」を分からないように。

ユニクロしか着ていない人が「ユニクロの凄さ」を分からないように。

 

ファッションには調べたり学んでいかないと分からないことは多いんです。

 

僕自身もまだまだファッションに詳しい方の足元にも及びません。

昔の時代を生きていない自分にはトレンドが流行っていた当時の空気感を知ることは難しいでしょう。

 

それでもファッションを学ぶことで、知識量が増え、色々なファッションを楽しむ事ができているんです。

そして、知識量が増えることで、ファッションのレベルも自分でコントロールすることができているんですね。

 

ファッションの理解と芸術の理解は似ている

ファッションの理解と芸術の理解はどこか似ている物があると思っています。

 

あまりうまい例えではないかもしれませんが、晩年のピカソの絵よりも青年時代のピカソの絵の方が大衆のウケが良いいはずです。

 

僕はピカソの有名な作品「泣く女」を見ても凄さは分かりません。

無名の頃に書いた「初聖体拝領」の方が圧倒的に価値のある絵に見えます。

 

もちろんピカソが色々な作風を作りあげることができる天才だと分かっていても、絵について理解が乏しい自分にとっては理解できない作品なんです。

ですが、色々な絵を見てきた、色々な絵を描いてきた人達から見たら晩年のピカソの凄さ、芸術が分かるという事らしいです。

 

これはファッションにも置き換えられることだと思うんです。

 

ファッションも知識がある人からしたらオシャレだと感じる・カッコいいと感じる服があるんです。

それこそコレクションで登場するような・・・。

 

ファッションに詳しくない人がコレクションに出てくる服を見て、「こんなのどこで着るんだ?」と思う事でしょう。(実際はショーという側面もあるので、リアルクローズでない物も多いですが)

 

ですので、コレクションに出てくる服よりは、セレクトショップなどで売られている服の方が圧倒的に多くの人から支持されるはずです。

 

大衆に理解されるファッションか、コアな人に理解されるファッションか。

 

ちょっと芸術と絡めて考えると難しくなっちゃったかもしれないですが、同じ要素は十分にあると考えます。

 

深刻にトレンドを考える必要はない

ここまでトレンドとファッションのレベルについて長々と語ってきて、オシャレになるにはそんなに頑張らないといけないのか・・・・。

と思ってしまったかもしれません。

 

ですが、メンズファッションのトレンドはレディースに比べて比較的緩やか。

少し雑誌やネットで情報収集するだけで今のトレンドが見えてくるはずです。

 

この記事を見るだけでも去年と今年のトレンドは理解できますよ↓

 

オシャレに見られたいのが友達や彼女などだったら、少しオシャレになるくらいで大丈夫だということです。

 

もちろんファッションが好きで勉強したいという事なら、歴史や今までのトレンドを振り返ることが一番勉強になると思いますよ!

 

色々なファッションレベルを自在に取り入れる人がオシャレ

このステップ3で言いたかった事がこれです。

「色々なファッションを着こなす人が一番オシャレ」

 

得意なスタイルやより似合う着こなしはあるでしょうが、自分の体形に合わせて色々なファッションをすることができる人が本当にオシャレだと言い切りたいと思います!

 

それは上でも言った通り、誰からオシャレに見られたいかをコントロールすることもできるからなんですね。

そして「色々なファッションを楽しく着こなす」が僕のファッションの目標でもあるんです。

 

ステップ3のまとめ

書きたいこと全部書いたらめっちゃ長くなっちゃいました。

という事で簡単にまとめたいと思います。

 

  • トレンドには明確な流れがある。
  • ファッションレベルはイノベーター理論で測ることができる。
  • ファッションは下の階層の人が一つ上の階層の人を真似るというサイクルがある。
  • ファッションは下のブランドが上のブランドを真似することでマス層に広まる。
  • オシャレに見えるのは自分の一つ上の層の人。
  • すべての人からオシャレに見られるファッションはない。
  • 知識量=ファッションレベルである。
  • 色々なファッションを着こなして、レベルをコントロールできる人が一番オシャレ!

 

このステップ3のファッションレベルを知ることでオシャレに見せたい人のファッションレベルを見極めることができるはずです。

もし、そのオシャレに見せたい相手が上の層ならかなり大変かもしれません。

しかしほとんどの場合は一番多い「アーリーマジョリティ」・「レイトマジョリティ」であるはずです。

そこにオシャレに見られるファッションを模索していくことで、オシャレへの道は開けるでしょう。

上のターゲット別のブランドを見るだけでも参考になるはずですよ!!

 

長くなっちゃいましたが、これまでをステップ3としたいと思います。

 

それではまだまだ読めるぜ!!って方は次のステップ「TPOCと言う考え方」へお進みください!!

 

ステップ4へ→

~ステップ4~「TPOCという考え方」

~オシャレへのステップ~ ~ステップ1~ 「基礎の基礎を学んで土台を作る」 ~ステップ2~ 「誰からオシャレに見られたい ...

 

ステップ2へ戻る→

~ステップ2~「誰からどのように見られたいか考える」

~オシャレへのステップ~ ~ステップ1~ 「基礎の基礎を学んで土台を作る」 ~ステップ2~ 「誰からオシャレに見られたい ...

 

2017年6月1日